ブイキューブ、フィジカル×デジタルのメタバース体験を実現する個室型VR空間「メタキューブ」発表

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2022/04/25 06:00

 ブイキューブは、フィジタルリアリティなメタバース体験を実現する個室型VR空間「メタキューブ」のコンセプトモデルを発表した。※フィジカル(物理)+デジタルを組み合わせた造語

 メタキューブは、防音個室ブース「テレキューブ」室内の壁面に映像コンテンツを投影することで、ゴーグル型VRデバイスなどを装着せず、臨場感あふれるVR・メタバース空間を体感できるシステム。

 世界的にメタバースへの関心が高まるなか、同社でもメタバースへの参入を2022年1月に発表。その際第1弾のサービスとして、「メタバースイベントサービス」の提供を同時に開始していた。今回はそれに続く新たなサービスとして、防音個室ブース「テレキューブ」を活用したメタバース上でのコミュニケーションサービスコンセプトを発表した。

防音個室空間「テレキューブ」を使ったメタバース空間体験のメリット

 すでにARやVRの体験機器として浸透しているゴーグル型デバイスをプラットフォームとすると、人数分の専用デバイスの確保、また利用者1人人ひとりのデバイス装着が必須となる。これに対しメタキューブは「テレキューブ」の個室に入室するだけで体験が可能で、専用機器の準備が不要、顔に触れる機器の使い回しがない。体験の違いとしてはゴーグルによるVR酔いが少なく、誰でも容易に利用できるのが特徴。これによりメタバース体験へのハードルを下げることが期待できる。

 さらに複数人対応の個室ブースを利用することで、複数人で同時に同じコンテンツ体験をすることが可能になるとのこと。

体験できるコンテンツ

 メタキューブのコンセプトモデルにおいては、360度カメラで撮影した静止画や動画、BIMモデルなどのCG画像だけでなく、遠隔地の映像をリアルタイムで表示することも可能。ウェブ会議による遠隔地との会議はもちろん、ライブ配信映像を、遠隔地の参加者と同一空間にいるかのように体験の共有ができる。

 こうした特徴を活かし、ユーザーは、利用者同士メタキューブ内で相互にコミュニケーションを取りながら、不動産や観光などの遠隔案内サービス、体験型エンタメコンテンツやアミューズメント向けアトラクションコンテンツ、エアロバイクなどを設置したVRジムといった幅広いジャンルのコンテンツを楽しむことができる。

今後のサービス開発

 今回、メタキューブ実用化に向けた概念実証(PoC)として、サービス開始に向けた課題の抽出や有効性について検証するために、サービス開発を共同で行うコンテンツパートナー企業を募集。概念実証では各領域の企業と開発を進め、ビジネスシーンや消費者に対して新たな価値提供を行える“フィジタルリアリティ”体験を創造していく予定とのこと。