エイベックス、電通ライブ、バスキュールが音声AR事業で連携 第1弾は和歌山の無人島の観光活性化

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2019/10/02 12:30

 エイベックス・エンタテインメント(以下:AEI)は、電通ライブ、バスキュールと、XR領域における音声AR事業での連携を開始し、音声ARコンテンツの制作、プラットフォーム開発で相互協力する。

 AEIは、2018年5月に音声AR体験事業として「SARF(サーフ)」を立ち上げ、音声ARサービスの企画開発や、音声の特性を活かした音声ARコンテンツを制作してきた。

 同じく電通ライブ、バスキュールは、2018年1月に「音声AR」プロジェクトをスタートし、特許を出願している。

 今回の事業連携では、音声ARコンテンツの制作や、プラットフォーム開発、運用、営業、コンサルティング事業など3社の強みを活かすことで、音声ARを社会に啓発し、企業や自治体が簡単に音声ARコンテンツを作成・運用管理でき、誰もがストレスなく音声ARコンテンツを体験できる仕組み(エコシステム)の構築を目指す。

 具体的には、訪日外国人旅行者への音声による多言語での観光ナビゲーションコンテンツの提供や、音声によるスタンプラリーや聖地巡礼などアミューズメントコンテンツの提供、さらには、視覚障害者に対するアクセシビリティの向上を目的とした音声ガイドの提供など、Society 5.0を見据えた多層的な社会インフラとして、さまざまな企業・自治体と連携し、音声ARの普及を加速させていく。

 同事業連携の最初の取り組みとして、和歌山県和歌山市の無人島「友ヶ島」の観光活性化を目的とした、音声ARによる島内観光ガイドアプリ「友ヶ島」を、和歌山市と共同でリリース。また、ガイドアプリのリリースに合わせて、「友ヶ島第3砲台美術館」を開館した。

 友ヶ島第3砲台美術館は、「要塞島が美術館に。」をコンセプトに、近和歌山市北西加太沖に浮かぶ無人島群・友ヶ島にある歴史的な要塞施設をそのまま美術館に変える試みで、”音の展示”にフォーカスした美術館。常設展示として、和歌山児童合唱団による音声ARアートを、特別展示として、2019年10月3日(木)~10月31日(木)の期間、友ヶ島を舞台にした架空の物語を追体験する音声ARアートを展示する。

 監修は川添善行氏、音声制作・クリエイションには松本昭彦氏、総合演出は2nd Functionが手掛けた。