オンラインでのブランド構築やビジネス拡大を可能にするクラウド型プラットフォームの Wix.com Ltd.(以下、Wix)は新しい「Wix エディタ」の提供開始を発表した。本製品は、ユーザーの目的やデザインの好みにもとづいてサイトを自動作成する「Wix ADI」と、思いのままのデザインが実現できる「Wix エディタ」を統合したウェブデザインのための強力なソリューション。複雑なデザインの機能を簡素化し、高度な AI 機能によるユニークな制作体験を提供することで、個人ユーザーからウェブ開発者、デザイナー、制作会社に至るすべてのユーザーが、ウェブ制作のビジョンをすぐに実現することを可能にする。
新しいWix エディタでは、個々のユーザーの意図に合わせてウェブ制作のプロセスが最適化される。今回の発表で、Wix ADIのユーザーは、旧Wix エディタのような自由なカスタマイズが可能になる。また、旧Wix エディタのユーザーは、柔軟性とカスタマイズ性を確保しながら、高度なAI 技術によってサイトの制作や要素のデザインをより迅速に行うことができるようになる。
ウェブサイト制作では、白紙から始めるか、業界別のテンプレートを使うか、AI 技術を活用するかなどユーザーによって手順が異なる。どのような手順であっても、すべてのユーザーが、新たな機能を搭載したオールインワンプラットフォームを利用できる。
そして、AI ツールを使うことで、日々刻々と変化するデザイントレンドやビジネス環境に遅れることなく、オンラインプレゼンスをより迅速かつ効率的に構築し、カスタマイズし、更新することが可能となる。
Wix 共同創設者兼最高経営責任者 アビシャイ・アブラハミ(Avishai Abrahami)氏のコメント
「私たちの製品開発には、いつもユーザーのニーズと意図が中心にあります。今回、クリエイターや事業者のオンライン上のニーズに応えるべく Web デザインをより迅速かつ直感的に実現できるようにしながら、ユーザーの声に耳を傾け、トレンドを予測し、Web 制作全体のプロセスを刷新しようと尽力したチームメンバーを誇りに思います。Wix のミッションはいつも変わらず、あらゆる種類のユーザーやビジネスがオンライン上で夢を実現するためのプラットフォームを提供することです。そしてこの新しい Wix エディタの登場は、Web 制作の未来へと繋がるものになるはずです。」
Wix エディタ統括 オデッド・ナフション(Oded Nachshon)氏のコメント
「新しい Wix エディタの提供により、ユーザーのみなさまが Web 制作をする過程で、まるでプロの Web デザイナーがサポートしているかのような安心感を抱いてもらえたらと思っています。本製品は、ユーザーの意図に基づいて彼らを手引きし、制作プロセスを簡略化するという目的をあらゆる面で達成できるよう設計されました。個人ユーザーやプロの制作者のニーズに応える機能も豊富に備えています。本プラットフォームは、Web 構築を複雑化している障壁を取り除くだけでなく、最新技術を活用して、ユーザー自身がサイトを最新かつブランドに沿った状態にしておくことを可能にします。」
本製品に含まれるおもな機能
サイトを迅速に制作し、自由に編集
ユーザーは、ブランドに合った自分好みのウェブサイトを迅速に制作することができる。高度な技術を使ってデザインを行った後、思いのままにサイトをカスタマイズすることが可能。
デザインキットでブランドイメージを統一
ユーザーは、独自のデザインプリセットを作成するか、サイトの要素と連動する色やフォントが含まれたプリデザインキットを利用して、ウェブサイト全体でブランドイメージの訴求につながるようスタイルをカスタマイズできる。プリデザインキットには、「鮮やかレトロ」「ノスタルジック」「エネルギッシュ」「テクニカル」などがあり、ユーザーはさまざまなデザインを試しながらひとつのスタイルに絞ることができる。また、既存のスタイルに含まれる色やフォントの一部を変更したり、ブランドイメージに合わせて独自のスタイルを作成することも可能。
セクション機能でナビゲーションを容易に
セクションは、ページの全幅に表示されるカスタマイズ可能な新しい構成要素で、ページを分割してわかりやすい表示を可能にする。本機能を使うことで、ユーザーはページ内のコンテンツをより直感的に操作し、配置し、移動しながら、セクション内の情報を編集することもできる。空白のセクションを追加するか、目的に合わせて選べる既存のセクションを追加することで、デスクトップでもモバイル端末でも、魅力的でまとまりのあるサイト体験を訪問者に提供することが可能。
セクションのレイアウトを提案しデザインを最適化
AIを使った本機能は、セクション内の要素や意味を識別し、そのセクションのビジネスゴールに最適な美しいレイアウトを提案するもの。これにより、ユーザーは、既存のコンテンツに影響を与えることなく、ページの見た目やレイアウトを簡単かつ大胆に変更することができる。
クイック編集機能でコンテンツを管理
ユーザーがセクション内の要素を変更したい場合、エディタ本体の画面を触ることなくサイドメニューから編集することができる。これにより、ユーザーが要素を誤って移動したり変更したりする心配なくコンテンツを更新することが可能。
新しいエディタの機能は、段階的にリリースされている。間もなくすべてのユーザーが利用できる見込み。