モリサワは、クラウド型の新たなフォントサービス「Morisawa Fonts」を2022年10月4日(火)にリリースすることを発表した。
Morisawa Fontsは、1,500書体以上のフォントが好きなだけ使えるライセンス製品「MORISAWA PASSPORT」の書体ライブラリーを引き継ぎ、デバイスに依存しないユーザー単位のライセンスで利用できるフォントサービス。
近年急速に業務のクラウド化が進むなか、テレワークをはじめデザインの作業環境も変化してきている。そこで、同サービスでは新たにユーザーライセンスを採用。たとえばオフィスと自宅で異なるPCを使う場合でも、同一アカウントでログインすることで、同じフォント環境の再現が可能となる。フォントやライセンス情報はクラウド上で管理されており、Morisawa Fontsのウェブサイト上で使いたいフォントをアクティベートすることで容易にインストールが可能。また、利用するフォントは、制作物やプロジェクトに合わせて複数のフォントコレクションを設定してまとめることもできる。このほか、サービスで提供されるフォントを使用して制作したロゴなどの商標登録も可能となる。
同サービスには、すべてのフォントと機能が利用できるスタンダードプランと、5書体のフォントが無料で試せるフリープランを用意。今後、フォントや機能の追加はもちろん、さまざまなユーザーの用途に対応したプランも拡充していくとのこと。
Morisawa Fonts「スタンダードプラン」の詳細
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モリサワグループのフォントはもちろん、ヒラギノシリーズ、昭和書体など他社フォントを含む1,500書体以上のライブラリーが利用可能
※MORISAWA PASSPORTに搭載されているFont Bureau社の欧文フォント、HANYI社の中国語(簡体字)フォント、TrueTypeフォントは搭載されない。 - ユーザー単位のライセンスにより同一アカウントでPC2台まで登録可能(同時利用は不可)
- ウェブサイト上でフォントをアクティベートすることで容易にインストールでき、異なる端末であってもログインすれば、同一のフォント環境を再現
- 制作物やプロジェクト単位で利用するフォントをグループ化できるフォントコレクション機能
- サービスで提供されるフォントを使用して制作したロゴなどの商標登録が可能
- 複数ライセンスを契約した際のライセンスの割り当てができるライセンス管理機能
- 1ライセンスにつきiPad 1台の利用が可能(MORISAWA PASSPORT for iPadでの提供)
- 自動更新設定で、ウェブサイト上で契約手続きの場合、毎年の更新手続きが不要
フォント製品「MORISAWA PASSPORT」は2028年度にサービスを終了
同社では、2005年にMORISAWA PASSPORTの提供を開始し、それまでの1書体ごとのライセンスではなく、豊富な書体ライブラリーを定額で使えるライセンス製品として提供してきた。
新サービスではクラウドへと移行することで、時代のニーズにマッチした快適なフォント環境をスピーディーに提供する。これにともない、MORISAWA PASSPORTは、2022年11月以降順次、新規契約・契約更新の受付を終了し、2028年度にサービスの提供を終了する予定。