Amadeus Codeは、音楽クリエイターの音色選びの課題を解決する新製品「CHAIMELEON(カイメレオン)」をリリースした。
近年、制作ツールやプラットフォームのデジタル化を背景に、ひとりのクリエイターが自身の創造性や才能、情熱を活かしてコンテンツ、商品、サービスをオンラインで収益化することが可能となり、巨大なクリエイターエコノミーを形成しつつある。(2022年Adobe「Future of Creativity」調べ)
このクリエイターエコノミーのなかで、音楽制作は大きな比率と役割を担っている。しかし、その制作ツールであるソフトウェアシンセサイザーは、楽器、すなわちツールとして多機能化を重ね続けているものの、音色の生成には多くの専門知識を必要とし、また、音色選びや組み合わせは自ら行わねばならず、「作りたい楽曲の音色をすぐに再現したい」というコストパフォーマンスを重視したミレニアル世代、Z世代のクリエイターのニーズとは乖離した方向に進化を続けていたという。
同社の新製品「CHAIMELEON」は、ヒット曲のリズム、ベース、ハーモニーの音色を独自シンセスタックでひとつのプリセットとして提案することで、現代の音楽クリエイターのニーズに合致したソリューションを提供するプロダクト。この新たなソリューションによって、音楽クリエイターはヒット曲から学習したAIを活用し、記憶に残るメロディの制作という、作曲においてもっとも重要な作業に集中できるようになる。容易で直感的な操作性とプリセットにより、音楽クリエイターだけでなく、自分で音楽も作りたい動画クリエイターの利用も可能にしている。
同時に同社は、音楽クリエイター向けのプロダクトとしてすでに運用中の、AIで今までにないメロディを提案する「AMADEUS TOPLINE」、ループ・ワンショット・MIDIファイルなどの素材ファイルを提供する「AMADEUS CODE」の2製品に、今回リリースする「CHAIMELEON」を加えたすべてのプロダクトを、統合したひとつのサブスクリプションで利用できる「Amadeus Code Cloud」サービスの提供を開始。ひとつのサブスクリプションで提供することで、ユーザーは日々更新されるオーディオファイル、MIDIファイル、プリセット、そしてアプリを連動させて活用することができ、常に最新のインスピレーションを手に入れることができようになると同時に、さらなる音楽制作業務の効率化を行うことができる。
なお、同サブスクサービスが提供する3プロダクト、素材やデータを利用して制作された楽曲の著作権はすべてクリエイターに帰属。コンテンツ制作、商品販売、サービスでの利用など、クリエイターは自分の曲として自由に収益化を行うことが可能。
Amadeus Code Cloud
利用可能なプロダクト
音色選びの課題を解決する「CHAIMELEON」
まるでカメレオンのようにヒット曲の音色と演奏情報をプリセットとして再現し、楽曲制作の「たたき台」として利用できる。音楽クリエイターは、初期ブレインストーミングの時間を短縮し、その後の作業効率を飛躍的に高めることができる。
毎月追加されるトレンド曲のプリセットには、独自シンセスタックを利用して生成されたリズム、ベース、ハーモニーが含まれており、音色となるシンセサイザーは、KORG社など世界的ブランドのメーカーが提供している。
AIで今までにないメロディを提案する「AMADEUS TOPLINE」
モバイルアプリから同社のAIモジュールにアクセスし、音楽制作の序盤に欠かせないトップラインやモチーフなどのメロディを次々に提案する。音楽クリエイターは、アイデア不足に悩まされることなく、新たなインスピレーションを素早く自らのなかに生み出すことができ、結果的に自己のメロディ制作能力を大きく拡張することができる。
メロディ構築の基盤となるLickは、初期データ3万個をもとにAI自らが生成を続けており、現在730万個を運用中。
毎月追加される楽曲データはCHAIMELEONと連動しており、クリエイターのシームレスな制作作業を可能にする。
音楽制作用の素材ファイルを提供する「AMADEUS CODE」
オーディオループ、ワンショットサンプル、MIDIデータなど、音楽制作に欠かせないクリエイティブファイルが素早く、容易に手に入る。音楽クリエイターは、制作作業の中盤で実際に音のイメージが湧いてきたとき、いち早くぴったりなファイルを検索してダウンロードすることができ、著作権を気にせず自分の曲で利用することができる。
ファイルはリクエストに応じて毎月追加されており、現在48万サンプルを提供中。
サイトトップページでは、現在トレンドになっている音楽をコレクションとして紹介することで、音楽クリエイターの収益化を情報の面でも支援している。