「クリエイティブの楽しさをすべての人に」をテーマにしたクリエイティブの祭典「Adobe Max 2022」が開幕。米国時間10月18日~20日にアメリカ・ロサンゼルスの会場とオンラインにて世界同時開催する。
10月19日(水)に東京会場とオンラインにて行われた日本版キーノートでは、冒頭にCPOのScott Belsky氏がVTRで登場。Adobe Max 2022における3つの主要テーマ「速さ、使いやすさ&スーパーパワー」「協業的なクリエイティビティ」「3Dと没入型体験の制作」の背景について説明を行った。
続いて、アドビ マーケティング本部 常務執行役員/シニアディレクターの里村明洋氏は、日本法人が今年で設立30周年を迎えたこと、アドビはCreativity for allの実現に向け、すべての人の作る力を開放していきたいと考えていることについて改めて言及。本イベントの抱負を次のように語った。
「NFTの登場、メタバースやWeb3の発展など、表現の場や発信の形は広がり続けています。より早く、そして簡単に期待を超えるパワーを備えて、アイディアやイメージを形にできるように、CCも進化し続けています。本日は最新の機能強化やアップデートもたくさん用意しているので最後までお楽しみください」
その後は、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe InDesignの新バージョンに追加された「レビュー用に共有」機能、デスクトップとVRでシームレスな制作を実現する3Dモデリングツール「Adobe Substance 3D Modeler」など、製品担当者によるプレゼンテーションやデモンストレーションが実施された。ニコンがコンテンツ認証イニシアチブに対応するカメラのリリースに合意したことなどもあわせて発表。デモンストレーション時には、革新性やその新しさに会場の来場者からどよめきが起こるシーンも見受けられた。
また先日AdobeによるFigmaの買収合意が発表されたことを受け、ロサンゼルスで行われたオープニングキーノートにはFigma の共同創業者でCEOのDylan Field氏が登場。「FigmaがAdobeの一員となったあと最初の製品ロードマップはなにか」との質問に「取り組みたいことはたくさんあるけれど、まずはAdobe Fontsの連携から取り組みたい」と語ったことも明かされた。
最後に里村氏は、次のように今後の展望や取り組みなどについて語り、日本版キーノートを締めくくった。
「Adobe Creative Cloudは新機能やAIの強化により、素早くかつ簡単にクリエイティブな作業を行えるように支援します。またコラボレーションを効率化するために、レビュー用に共有や、Adobe Premiere Proに統合されたFrame.ioなどの新機能、そして近日公開予定のワークスペースを提供します。そして最新のツールであるAdobe Substance 3D Modelerを含むSubstance 3D製品群で3Dクリエイティブの革命に拍車をかけていきます」