LINE CREATIVE CENTERはLINEのコーポレートフォント「LINE Seed」の日本語書体をフォントワークス「Fontrix」と共同開発し、リリースした。
ブランディングの一環として2020年にグローバルでリリースした欧文コーポレートフォント「LINE Seed Sans」をベースに日本語、韓国語、タイ語が追加された。「LINE Seed JP」は今後LINEの事業活動やイベントなど、さまざまなシーンで使用される予定。なお「LINE Seed JP」はLINE Seed ウェブサイトより誰でもダウンロード可能。
収録文字数9,354字をいちから開発
「LINE Seed JP」はベースとなる既存の日本語フォントが存在せず、ひらがな・カタカナ・漢字・数字・記号すべて合計すると、9,000字を超える日本語書体をすべていちからデザインした。また、欧文を日本語書体にも組み込んで、和文とのサイズ、太さ、高さなどのバランスを詳細に調整している。
LINE Seed JPの特徴
1.親しみのある“カドマル”ゴシック
既存の欧文コーポレートフォント「LINE Seed Sans」は、角の丸み =「カドマル」が最大の特徴であり、すべての文字に共通したアイデンティティとなっている。
今回の日本語書体「LINE Seed JP」でもこの特徴を取り入れ、一般的なゴシック体よりも少しカジュアルで柔らかい、親しみやすさが伝わる書体。
2.明るく、大人なモダンスタイル
モダンでありながら親しみのある印象を目指し、“ふところ”を広く取り、仮名は曲線を多く取り入れました。明るいモダン系のゴシック体。
3.日本語ならではの美しさと整合性のバランス
既存の欧文コーポレートフォント「LINE Seed Sans」は、統一されたジオメトリックなルールに基づいて開発されている。しかし、日本語書体は文字のバリエーションが多く、漢字と仮名など、密度が大きく異なる文字を同時に扱うことは簡単ではない。「LINE Seed JP」の開発にあたっては、読むときの心地よさや日本語書体ならではの不揃いな美しさと、形の整合性との間で、何度も検証を重ね、これまでにない新しいモダンゴシック体が完成した。
コーポレートフォント開発の目的
LINEのミッションは、世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めること。グローバル企業として一貫したブランディングを行うために、コーポレートフォントの役割はとても重要だと考えている。
LINEはテキストコミュニケーションを中心に成長したサービスであり、言葉を大切にする企業だからこそ、コーポレートフォントを開発することは大きな意義がある。コミュニケーションの言語が変わっても、コーポレートフォントはブランドの声となって同じトーンでメッセージを伝えることが可能。
今回のフォント開発によって、あらゆるシーンにおいて唯一無二のLINEならではのフォントで、シンプルかつユーザーフレンドリーな印象を与えることができ、ユーザーのコミュニケーション体験をより豊かなものにしていくことを目指している。
「LINE Seed JP」オリジナルコンテンツの展開
LINEスタンプ発売
LINE Seed JPを使った、 日常の幅広いシーンで使えるスタンプ。フォント1つひとつの表情を楽しんでもらうため、あえて文字のみのスタンプで構成されている。
ビジネス用フリーサイン配布
LINE公式アカウントのリッチメッセージ用画像や、店舗や施設で掲出できるポスター(PDF)を無料で配布。誰でもすぐに活用できるデザイン。
LINE本社オフィスデザイン
『LINE Seed JP』のリリースを記念して、本社オフィスのエントランスにフォントのデザインをあしらった特製テーブルとスタンプ台を設置。
オリジナルグッズ制作
「LINE Seed JP」で日本語の美しさをより感じてもらえるグッズを制作。取引先企業や学校を中心にプレゼント予定。
このほかにも、今後LINEの事業活動やイベントなど、さまざまなシーンで段階的に「LINE Seed JP」を適用していく。