eスポーツプラットフォームAdictor発より誕生したVTuber、公式サポーターにマウスコンピューターが就任

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2022/12/14 20:00

 ログリーは、同社が運営する全大会賞金付きeスポーツ大会プラットフォーム「Adictor(アディクター)」より誕生したVTuber「Adictorオペレーター アディ」の公式サポーターに、マウスコンピューターが就任したことを発表した。

取り組みの概要

 マウスコンピューターより、「Adictorオペレーター アディ」の配信活動に使用するゲーミングPCとゲーミングディスプレイが提供される。

 アディは、ゲームパブリッシャー、PC周辺機器メーカーなどの企業と、eスポーツプレイヤーを中心とするコミュニティとの結節点として、eスポーツを盛り上げるために誕生したが、「eスポーツの知識」「プレイスキル」「配信環境」などすべてがゼロからのスタートだった。

 「eスポーツの知識」については毎週のeスポーツニュースの発信で、「プレイスキル」はさまざまなゲーム配信を通してファンとともに成長していくストーリーを構想し、立ち上げから2ヵ月で100本程度の動画投稿やストリーミングを実施し、一定のファン獲得につながっている。そして 「配信環境」については、VTuberとスポンサーの新たな協調関係を志し、支援によってコンテンツ内容が拡充していくスポンサーシップを設定した。

 これまでモバイルのゲームしか遊べなかったアディだが、今回マウスコンピューターから機材が提供されることで、PCゲームを遊べるように。このように「できなかったことがスポンサーによってできるようになる」プロセスを経ることによって、提供される製品に対してより深く愛着を持ってもらう狙いがある。

 また、機材提供によって少しずつ配信可能なゲームのラインナップが増えていくこと、配信の映像や音声のクオリティが上がっていくことをファンにも一緒に体験してもらうことで、スポンサーの製品特徴をより深く理解してもらい、エンゲージメントに貢献する考え。

今後の方向性

 eスポーツイベントでは、参加者の満足度や視聴体験を向上させるために、インフルエンサーやVTuberを起用することが多くなっている。しかし、スポンサー側からすると「実績も影響力も申し分ないが高すぎて頼めない」「コストは抑えられるがインフルエンス力が少ない」など、双方のニーズがマッチしないケースが多く見られている。

 とくに視聴者が定着していないeスポーツイベントの場合は、一般的な拘束時間あたりの一律の報酬形態ではなく、「配信前の告知ツイートのインプレッション」や「配信当日の同時視聴者人数」などをキャスティング費用と連動させる成果連動のインセンティブを設定するなど、イベントへの関与度合いやインフルエンス力に応じたコストコントロールが必要となる。

 アディのプロジェクトは、こうした新たな報酬形態の確立に向けたノウハウの収集や、キャスターやインフルエンサーがスポンサーに貢献できる手段を体系化するための実証実験という側面ももっている。