動画字幕編集ソフト開発のAI Communis、AI×ヒトのハイブリッドな翻訳字幕付サービスを開始

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2022/12/21 15:00

 動画字幕編集ソフトウェアAurisを提供するAI Communis Pte. Ltd.(エーアイ コムーニス)は、現地語ネイティブレベルの翻訳字幕を従来の1/2の短納期で提供する翻訳字幕付サービスを、日本で開始した。2022年12月現在で18ヵ国語の翻訳に対応しており、どの言語も動画の尺1分あたり1,500円~という低コストでの依頼が可能。2022年10月のパイロットサービス開始以降、企業を中心に、Youtuberなどのグローバルで活躍するクリエイターなどにも幅広く利用されている。

翻訳字幕のコスト・品質・納期の課題をクリアしローカライゼーションをもっと気軽に

 同社はクリエイターエコノミー台頭の裏で、動画コンテンツの世界発信にあたり必要とされる、動画字幕の翻訳環境が抱える課題に向き合ってきた。翻訳会社に頼むと高品質である一方で、料金が高く、納期に時間がかかる。AIによる自動翻訳は気軽だが、ニュアンスが不自然。自社で対応するにも膨大な量の翻訳・字幕作成業務に対応するリソースが限られている、といった実状を抱えている。

 同社の動画翻訳字幕サービスでは、AIと人間を最適に組み合わせることで、1分1,500円~という低コストでのサービス提供を実現。さらには、現地語ネイティブレベルのクオリティの翻訳字幕を、従来の1/2のスピードで納品可能。対応可能言語は、日・英・中・官に、東南アジア言語を含む18ヵ国語の言語ペアとなっている。

 同サービスの特徴は、次のとおり。

世界のユーザー数10万人超の動画翻訳字幕ツール「Auris」の運営会社

同社が東南アジアで開発し、展開しているソフトウェア「Auris(オーリス)」は、動画をアップロードするとAIが自動で翻訳し、字幕入れができる動画編集ツール。同社では、この自社ツールを活用し、まず日本語から英語に翻訳を行う。日本語から他国語の翻訳者は希少で料金が高いのに対し、英語から他言語の翻訳者は多くいるため、低コストを実現している。

3,000人のクリエイターエコノミー

同社は東南アジアの翻訳家をはじめとした、フリーランサー3,000人以上を抱えており、素早い業務開始が可能。急ぎの案件にも対応する。

最後は同社スタッフが責任をもって品質チェック

フリーランサーが翻訳後、経験豊富な同社のスタッフが責任を持って最終チェックを実施。「AI×ヒト」で対応することで、低コストかつ高品質を担保する。

 業界・企業のグローバル発信や各種資料のローカライゼーションなどにて、官公庁・公共団体、上場企業(商社、製造、医薬、アパレル、飲食)のほか、スタートアップ、Youtuberをはじめとするクリエイターなどのユーザーが利用している。

今後の展開

 今後、翻訳付字幕サービスは、日本国内の展開を拡大すべく翻訳会社など、ビジネスパートナーとの提携を推進。また、国内大手MCN各社との連携を更に強化することで、YouTuberに代表されるクリエイターの海外進出をサポートしていく考え。

 東南アジアで展開中の動画翻訳字幕ツール「Auris」も、2023年春頃を目処に、日本でのサービス提供を予定している。文字起こし、翻訳、字幕付けに加えて、音声合成技術を活用した吹き替え(ダビング)機能、複数人の同時作業を可能とするコラボレーション機能も実装することで、動画のローカライズに関わる人々に必要とされるプロダクトを目指す。

より気軽に手軽に翻訳が実現できる動画翻訳字幕ツール「Auris」のグローバル展開とともに、AI×ヒトのハイブリッドで法人向けに特化した「翻訳付字幕サービス」を日本国内で拡大し、様々なレイヤーの翻訳ニーズに対応できるソリューションを展開・拡大していく。