rinnaは、AIキャラクタービジネスの拡大を目的にdott、Studio51、寶結の3社とそれぞれパートナーシップを締結したことを発表。
背景
rinnaは「人とAIの共創世界」をビジョンに掲げ、人と人との間にAIが介在することによる豊かなコミュニケーションを通して、すべての人が自分らしい創造性を発揮できる社会の実現を目指している。AIの技術は日進月歩で進化を遂げており、ビジネスにおいても多様なニーズに応えるべくさまざな活用方法が開発されている。rinnaの技術をより多くの企業に届けるべく、多様な分野での技術開発を得意とする3社とのパートナーシップをそれぞれ締結した。
パートナーシップで実現するソリューション
dott社×rinna:対話形式で簡単に利用できる業務支援サービス
バックオフィス業務の支援・効率化を実現した「KIRARINN-AI」(キラリン エーアイ) をdott社が開発している。「KIRARINN-AI」には、Slack上での勤怠・有給取得といったワークフローの申請や、社内に散らばった大量のドキュメントをストレスフリーに検索する業務支援機能などが含まれる。rinnaの自然会話の技術を用いており、ITスキルに関係なくすべての従業員が簡単に利用できるユーザーフレンドリーな業務アシスタントを提供する。
Studio51×rinna:ゲームの世界で人に寄り添うキャラクターを
AIキャラクター「逢染ほむら」(あいぞめ ほむら)をrinnaと共同で開発している。「逢染ほむら」は、Studio 51が得意とするゲームを主体としたインタラクティブコンテンツ開発と3D制作技術を駆使して生み出された3D AIキャラクター。自由対話AIエンジンにはrinnaの「Tamashiru」が使用されており、両社が共同でファインチューニングを施すことでユニークな受け答えができる。
また、rinna独自の感情分析技術とリアルタイム音声合成技術を組み合わせることで、生成された応答を感情表現豊かに発話。「逢染ほむら」を応用することで3D AIキャラクターを複数作成することも可能となり、今後はゲームやメタバースのみならず、あらゆるデジタル領域でキャラクターを展開するとともに、SNSでの次世代コミュニケーションの活性化を視野に入れて開発している。
寶結×rinna:待機時間を有効活用できるAIボット
待合室アプリ「Match AI」(マチアイ)を開発している。本製品は、病院などでの利用を想定し、AIキャラクターのりんなとのチャットのやりとりを通して待機中に必要な情報交換ができるように設計している。病院における活用例として、順番待ちをしている間にAIりんなとのチャットをしながら問診票を記入したり、次回の受診予約をしたり、必要な情報の提供を受けるなどの機能を検討している。また、将来的にはオンラインサービスへの展開も視野に入れて開発を進めている。
今後の展開
rinna社はAIの社会実装を目指し、各社との連携を通してたくさんの企業がAIとともにビジネスを推進できる世界の実現に向けて技術を磨いていく。また、多様化する顧客ニーズに応えるべくさまざまなソリューション開発を進めていく。