スパイスは、子会社であるアドソルト、およびセサミの2社をスパイスに経営統合したことを発表した。
スパイスは1984年に、グラフィック制作プロダクションとしてスタート。デジタル化などの時代の変化を敏感にとらえ、常に進化することでクライアントのニーズに応えてきた。
現在ではグラフィックをはじめ、ウェブや3DCG、動画制作といったデザイン領域だけでなく、モーションキャプチャ機器の輸入販売や専用の収録スタジオ運営、VR・ARといったXR分野の技術開発など、多岐にわたる事業領域をカバーできるよう拡大、成長している。
グループ全体の社員数は200名規模となり、創業40期を迎える節目となる年に、全社一丸となりさらに生産性を上げていくことを目的に子会社の統合を行った。この統合により、組織体系の合理化を図り、クライアントにとって依頼しやすく、多様なクリエイティブを包括的に受けられる体制を整える。
また、これらの取引において、安心感や信頼感を得られるよう、取得しているISMS認証、プライバシーマーク認証のもと、クライアントから預かった大切な情報の管理、情報セキュリティマネジメントを徹底した制作環境構築を継続推進する。
統合に関するおもな変更点は次の2点。
専門性のある子会社を統合し、それぞれの分野のプロフェッショナルがひとつの会社に集結
これまでは会社や部署ごとにクリエイティブ領域を分担し、クライアントのニーズに対応してきた。今回、子会社の統合によりスパイスが一本化し、各クリエイティブ分野のプロフェッショナルがひとつの会社に集結することで、さまざまな分野の作業を包括的に受けられるようになり、高いクオリティと生産性を両立する。
大型の案件でも1社内で案件を完結できるようになったことにより、次のようなさまざまなメリットをクライアントへ提供する。
- グラフィックやウェブ、映像など媒体の異なるクリエイティブを1社にすべて依頼できることによるクリエイティブの統一性とコスト面での合理化
- 組織を横断せず、1社内での縦割りのチーム編成を行うため、案件の窓口が一本化でき、クライアント担当者の負担を軽減
- 在籍クリエイター約150名。各種クリエイティブ分野に精通した人材が一社に集結し、クライアントのニーズに合わせた生産性の高いチーム編成が可能
全社がひとつの拠点に集合、オフィスフロアの再編成
今回、統合となったアドソルト、セサミ、さらに別オフィスを拠点としていたモーションキャプチャ事業部や3DCG制作部門を含めたすべての部署がスパイスのある東京都赤坂に集合し、部署ごとの連携を最適化するためにオフィスフロアの再編成を実施した。
とくに専用の収録スタジオを持ち高い専門性を有するモーションキャプチャ事業部は同ビル内にてスタジオ規模を拡大。国内最大規模で輸入販売する光学式モーションキャプチャシステム「OptiTrack」や、ハイクオリティなフォトリアルCGキャラクターの制作が可能な3Dフェイシャルスキャンサービスなどを自社内で収録、提供できる。
また、これらのモーションキャプチャ技術とクリエイティブを融合させ、AR・VRといったXRコンテンツ、VTuberやデジタルヒューマンなど、総合クリエイティブカンパニーとしての強みを活かしたあらゆるデジタル施策の提供も可能となっている。