TikTok for Businessは、ブランドや広告会社などのマーケターを支援しているWARCと、「変化の激しい時代に、いかにビジネスインパクトを最大化するか」をテーマに、エンターテインメントがマーケティングにもたらす効果についてまとめた白書を共同制作し、「エンターテインメントでビジネスインパクトを最大化するための最新情報」を公開した。
同白書は、次の4つの章で構成され、各章のテーマを調査結果や成功事例とともに解説している。
第1章:ファネル全体でインパクトを与える
近年、成果指標に過度にこだわる短期主義的な傾向が強くなっており、広告がもたらす真のインパクトが失われつつある。コンサルティング会社Ebiquityの調査によると、広告の利益の42%は短期的に、58%は長期的に発生することがわかっている。
また、TikTokの社内調査によると、ブランドは「アッパーファネルまたはミドルファネルの目標」と「ローワーファネルの目標」を組み合わせて実施することで2倍のコンバージョンを達成している。
第2章:効果測定の方法について最新動向を把握する
プラットフォーム環境が常に進化し続けているなか、測定ソリューションの効果を高めるために、広告主が考慮すべき主要なトレンドは次のとおり。
- Cookieの廃止および新しいデータソリューションの登場
- クラウド、オンデマンド、AIで実現するマーケティングミックスモデリングの未来
- AIを活用した広告テスト
第3章:エンターテインメントの影響力を活用する
コミュニティやクリエイターによって作り生み出されるカルチャーは、「トップダウン」から「インサイドアウト」への情報拡散にシフトしており、エンターテインメントプラットフォームがこのシフトをおもに後押ししている。
また、ユーザーへ楽しみを提供してから啓発を行う、コンテンツ主導型のコマースである「エンターテインメントコマース」も、エンターテインメントの影響力を活用している。コンテンツとコミュニティを組み合わせ、没入感の高いショッピング体験を提供することで、購入までのプロセスにおいて、より多くのコンバージョン機会を提供することができる。
第4章:クリエイティブのインパクトを高め、最適化する
「音声」と「ストーリーテリング」は、ブランド想起を高めるふたつの重要なクリエイティブ戦略として実証されている。Ipsosの調査によると、「ブランドキューとして音を使用した広告は、ブランドへの注目度が高くなる可能性が8.53倍高い」ことがわかっている。また、メディアサイエンス社とエレンバーグ・バス研究所の調査によると、「6秒間広告のインパクトは30秒間広告の60%である」という結果が得られた。