LINEは大阪大学と2023年3月1日に共同研究講座設置に関する契約書を締結し、バーチャルキャラクターの研究開発を促進する「LINE Virtual Human共同研究講座」を設置した。
同研究講座は仮想空間であるメタバースなどで注目されるバーチャルキャラクターの研究開発を推進するプロジェクトであり、ユーザーの誰もが自由にバーチャルキャラクターを扱える世界を目指す活動を行う。
メタバースをはじめとした、仮想空間における人に訴えかけるコンテンツを創出するためのバーチャルキャラクターの重要性が高まっている。一方、キャラクターの魂を感じるまでの自然かつリアリティのある動きを表現することは、現状の技術環境では非常に難しい課題とされている。
そこで、今回LINEは大阪大学大学院情報科学研究科と共同研究講座「LINE Virtual Human 共同研究講座」を開設し、バーチャルキャラクターに関連するこれらの課題の解決をするための取り組みを行う。
具体的な取り組み内容としては、動き指示をもとに任意のキャラクターを用いて一連の自然な動作を再現することやトークスクリプトをもとに自然な発話動作を再現することなどが含まれる。これにより、ユーザーが任意で選んだバーチャルキャラクターの自由かつリアリティのある動きを可能とする。動作やトークを用いたキャラクターの動画配信などを手軽に行う世界が実現されることで、仮想空間でのコミュニケーションにおける新たなかたちを生み出すことが可能となる。
同研究講座では、オープンな枠組みで協力研究者・事業者を幅広く募集しながら研究を推進する予定。