MMDLaboが運営するMMD研究所は、「ChatGPTに関する調査」を実施した。調査結果は次のとおり。
対話型AIサービスの利用経験 ChatGPTは10%、Microsoft Bing AIとLINE AIチャットくんは約6%
回答者全員を対象に、対話型AIサービス3つの認知・利用状況を聞いたところ、「1ヵ月以内に利用した」「過去利用したことがある(1ヵ月以内には利用していない)」を合わせた利用経験の割合は、ChatGPTは10.0%、Microsoft Bing AIは6.1%、LINE AIチャットくんは5.8%だった。
続いて、ChatGPTの利用状況を職業別にみたところ、「会社勤務-管理職(n=239)」の利用経験の割合が23.0%ともっとも多く、次いで「会社経営-経営者・役員(n=80)」が22.5%、「学生(n=401)」が18.2%となった。
各対話型AIサービスを最近利用した人で「ほぼ毎日」利用している割合ChatGPTは23.7%、Microsoft BING AIは40.6%、LINE AIチャットくんは37.2%
各対話型AIサービスを1ヵ月以内に利用したことのある人を対象に利用頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」と回答したのはChatGPT(n=405)が23.7%、Microsoft Bing AI(n=219)が40.6%、LINE AIチャットくん(n=183)が37.2%だった。
ChatGPTの仕事での利用シーン、「情報収集」「アイディアだし」「文章・動画の要約」
対話型AIサービスを利用したことがあると回答した人を対象に、サービスを利用する目的を聞いたところ(複数回答可)、「仕事に役立てるために利用」と回答したのはChatGPT(n=500)が30.8%、Microsoft Bing AI(n=303)が40.6%、LINE AIチャットくん(n=291)が37.1%。
続いて、ChatGPTを仕事に役立てるために利用していると回答した154人を対象に、仕事のどのようなシーンで利用しているかを聞いたところ(複数回答可)、「情報収集をするとき」が34.4%ともっとも多く、次いで「アイディアだしをしているとき」が30.5%、「文章や動画の内容を要約して確認したいとき」が24.7%だった。
ChatGPT利用で期待を上回る回答を得られている割合が高いのは「文章や動画内容の要約」「外国語の文章翻訳」「日本語以外の電子メール作成」
ChatGPTを仕事に役立てるために利用している人を対象に、シーン別に期待した回答が得られたかを聞いたところ、「期待を上回る回答を得ることが多い」と「期待をやや上回る回答を得ることが多い」を合わせると、「文章や動画の内容を要約して確認したいとき(n=38)」が92.1%ともっとも高く、次いで「外国語の文章を翻訳したいとき(n=33)」が87.9%、「電子メールを作成するとき(日本語以外)(n=24)」が79.2%という結果となった。
対話型AIサービスの仕事上での利用に関するルール、「何らかのルールがある」のは6割
対話型AIサービスの内容を知っており、会社勤めをしている人363人を対象に、職場には対話型AIサービスの仕事上での利用に関するルールがあるかを聞いたところ、「利用におけるルールはあるが、基本的には利用できる(34.2%)」「利用におけるルールがあり、基本的には利用ができない(26.7%)」を合わせた何らかのルールがあると回答したのは60.9%だった。
調査概要
- 調査期間:2023年5月8日~5月10日
- 調査対象:15歳~69歳の男女
- 有効回答:5,000人 ※人口構成比に合わせて回収
- 調査方法:インターネット調査