Xfolio、コンテンツ生成AIによるクリエイターの権利侵害防止に向け利用規約改定

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2023/08/09 10:00

 BookLiveが運営するクリエイター向け総合プラットフォームサービス「Xfolio(クロスフォリオ)」は、コンテンツ生成AIに関する利用規約改定を実施した。またこの規約の実効性を現実的なものとするため、AIで生成されたコンテンツを検出するAIを導入したことを発表した。

背景

 クロスフォリオはポートフォリオを中心とした、すべてのクリエイターのための統合プラットフォーム。ポートフォリオ機能・ショップ機能・ファンコミュニティ機能など、マンガ・イラスト・小説を中心にクリエイティブ活動に役立つサービスを提供している。

 急速に普及が進むコンテンツ生成AIおよびそこから生じるコンテンツについて、著作権をはじめとした権利問題の社会的議論がなされるなか、クロスフォリオ事務局においても検討を進めた結果、クリエイターの利益を不当に害する可能性を看過できないと判断し、今回AI生成コンテンツの投稿を禁止する利用規約の改定を行った。

おもな改定内容

  • AIなどで生成されたコンテンツの投稿禁止(第17条5項20号・第18条3項)
  • AIなどで生成されたコンテンツの販売禁止(第18条23項26号)
  • 投稿コンテンツをAI学習データとして利用する行為の禁止(第18条19項) など

AI生成コンテンツ検出AIの導入について

 上記規約改定にともない、禁止事項の実効性を担保する目的で、AI生成コンテンツを検出するAIを導入した。AI生成コンテンツ検出AIにより作品・商品などがAI生成コンテンツと判別された場合は、順次規約に則った対応を行っていく。

作品をコンテンツ生成AIによる無断学習から防ぐための提供機能(2023年8月7日現在)

 クロスフォリオでは機械学習防止のため、これまでに以下のような機能を無料にて提供済み。

  • Bot対策機能:ウェブページから機械的にコンテンツを吸い上げる「スクレイピング」の難易度を上げることができる。
  • 公開範囲設定機能:ポートフォリオ内のページや作品・商品の公開範囲を限定する機能。「閲覧パスワード」や「公開対象のユーザーリスト」などを指定することができる。