BookLiveが運営するクリエイター向け総合プラットフォームサービス「Xfolio(クロスフォリオ)」は、コンテンツ生成AIに関する利用規約改定を実施した。またこの規約の実効性を現実的なものとするため、AIで生成されたコンテンツを検出するAIを導入したことを発表した。
背景
クロスフォリオはポートフォリオを中心とした、すべてのクリエイターのための統合プラットフォーム。ポートフォリオ機能・ショップ機能・ファンコミュニティ機能など、マンガ・イラスト・小説を中心にクリエイティブ活動に役立つサービスを提供している。
急速に普及が進むコンテンツ生成AIおよびそこから生じるコンテンツについて、著作権をはじめとした権利問題の社会的議論がなされるなか、クロスフォリオ事務局においても検討を進めた結果、クリエイターの利益を不当に害する可能性を看過できないと判断し、今回AI生成コンテンツの投稿を禁止する利用規約の改定を行った。
おもな改定内容
- AIなどで生成されたコンテンツの投稿禁止(第17条5項20号・第18条3項)
- AIなどで生成されたコンテンツの販売禁止(第18条23項26号)
- 投稿コンテンツをAI学習データとして利用する行為の禁止(第18条19項) など
AI生成コンテンツ検出AIの導入について
上記規約改定にともない、禁止事項の実効性を担保する目的で、AI生成コンテンツを検出するAIを導入した。AI生成コンテンツ検出AIにより作品・商品などがAI生成コンテンツと判別された場合は、順次規約に則った対応を行っていく。
作品をコンテンツ生成AIによる無断学習から防ぐための提供機能(2023年8月7日現在)
クロスフォリオでは機械学習防止のため、これまでに以下のような機能を無料にて提供済み。
- Bot対策機能:ウェブページから機械的にコンテンツを吸い上げる「スクレイピング」の難易度を上げることができる。
- 公開範囲設定機能:ポートフォリオ内のページや作品・商品の公開範囲を限定する機能。「閲覧パスワード」や「公開対象のユーザーリスト」などを指定することができる。