ピクスタ、顧客のAI開発要件に合わせてゼロから制作するサービス開始 機械学習用画像・動画データ収集を支援

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2023/09/29 10:00

 写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」を運営するピクスタは、機械学習用画像・動画データ収集をワンストップでサポートする、機械学習用撮影サービスを開始した。

 これまで、PIXTAの8,700万点以上の写真・動画素材から、AI開発のニーズに合わせて機械学習用データとして提供してきたが、加えて、新規撮り下ろしにも対応。AI開発にあたって、ストック素材だけでは足りない学習に必要な画像・動画データを、要件に応じて新たに撮影・納品することで、画像認識の精度向上に貢献する。

PIXTA機械学習用データ提供サービスの特徴

 同社の機械学習用画像・動画データ提供サービスは、ストックフォトサイト「PIXTA」で提供する8,500万点以上の画像・動画データのなかから、機械学習に必要な要件に合ったデータを提供するだけでなく、ストックフォトにはない、あるいは不足している限定的なシチュエーションの撮り下ろしにも対応できるようになった。

 撮影サービスでは、ディレクションやモデル、ロケーション手配などなしの1時間22,000円(税込)からの小規模撮影から、公共交通機関や特殊なスタジオ、モデル10名以上を当社で手配したうえで行う大規模な撮影まで実施可能。

 新規撮影サービスが加わることで、機械学習に必要なあらゆる画像・動画データを、アノテーション付与を含め、ワンストップで提供する。

 2020年にスタートした法人向け出張撮影サービス「PIXTAオンデマンド」を活かし、全国に700名強登録しているフォトグラファーをアサインすれば、企業の倉庫や工場など指定の場所で撮影が必要な小規模撮影案件にも対応可能。

 さらに、2022年にスタートした撮影モデルのキャスティングサービス「PIXTAキャスティング」で複数人の日本人モデルを手配し、特殊なロケーション、シナリオ企画からディレクションまで、大がかりな準備が必要な大型撮影案件にも、先日開始した各企業のオリジナルストックフォト撮影サービス「PIXTAカスタム」で対応可能となっている。

今後の展開について

 同社では今後も、社会の変化、時代のニーズに合わせて「日本人・日本の画像素材ならPIXTA」という強みを活かすとともに、PIXTA VIETNAM(子会社)で進めている機械学習の研究・開発ラボで培った知見やフォトグラファーとのネットワークや撮影ナレッジを活かし、機械学習による日本のAI開発の発展に寄与したい考え。