TeadsとIpsos、AIを活用した自動車広告キャンペーンの勝ちパターンを共同研究発表

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2023/10/04 17:00

 グローバルリサーチカンパニーのTeadsは、オムニチャネルの自動車広告キャンペーンにおいて広告効果の最大化に必要なクリエイティブに焦点を当てた、Ipsos(イプソス)との共同研究の結果を発表した。Ipsosの最先端AIと高度な統計モデリング技術を活用することで、Teadsは自動車業界の広告クリエイティブ制作や効果の最大化の獲得に大きな効果をもたらす最適化方法のインサイトを明らかにしている。

 同データは2019年から2022年にかけて、23ヵ国にわたる18の自動車ブランドのデジタルマーケティングファネルを網羅した500本の動画クリエイティブを解析した。Teads Studioの最新技術を用いて最適化した動画クリエイティブ群と非最適化群を比較することで、それぞれの強みや影響力が明確になった。

 広告主のKPIとその視聴時間などのデータをもとに、Ipsosは独自のナレッジやAI機能を活かしキャンペーンにおけるパターンと傾向を解析している。

 同研究の目的は、良好な効果を獲得したオムニチャネル自動車キャンペーンに存在する重要な要素を特定、分類、定量化をすることにあり、ゲーム理論に基づいたシャプレー値技法を用いた統計分析を用いることで、それぞれの特性がメディア成果、特に視聴時間に与える影響があることが判明した。

 魅力的な自動車広告クリエイティブを制作するうえで重要となる代表的なポイントは、次のとおり。

自動車という概念を超えた広告クリエイティブ

車両のみにフォーカスをせず、より大きなストーリーライン(結論に至るまでのメッセージ)に組み込んだ動画は、視聴時間が長くなる傾向がある。

車のインテリアを公開

車内インテリアの特徴を紹介することは、とくに購入検討に重点を置いた広告では、完全なストーリーテリング(消費者に明確に伝えること)同様の効果を持つ。

ブランドの明確さ

ブランドロゴとブランド名を目立たせることで、消費者の注目を集め、大きなインパクトを与える。

ワイドでシンプルな視点

自由で動きのあるワイドショットは、消費者を惹きつける傾向がある。また、シーン数が少ない動画は、理解するのに必要な認知的労力が少ないため、視聴時間が長くなる傾向がある。

色彩のコントラスト

青やオレンジなどの色彩のコントラストは、動画をより魅力的にし、視聴時間を長くする。暗い色の動画はコントラストがないため視聴時間が短くなるが、明るい要素を加えることで大きなインパクトを与える。