SHIBUYA109 lab.が2023年トレンド調査の結果を発表 SNSコンテンツの要は「汎用性」と「アレンジの余白」

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2023/11/10 08:55

 SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキュウラボ)」は、SHIBUYA109 lab.独自ネットワーク(SHIBUYA109 lab. MATE)に所属するaround20(15~24歳)510人の女性を対象に実施した2023年トレンド調査の結果を発表した。

 今年は「カフェ・グルメ部門」「アーティスト部門」 「ヒト部門」「コンテンツ部門」 「SNSコンテンツ部門」「コスメ・スキンケア部門」「ファッション部門」「体験部門」の全8部門にて大賞を決定した。

SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2023 トピックス

  • カフェ・グルメ部門:テイクアウト・イートイン・自宅で手作りのいずれも定着/夜の時間を過ごせる「夜カフェ」に注目
  • アーティスト部門:SNSトレンドのBGMとして愛されるアーティストがランクイン。
  • ヒト部門:世界的なスター大谷翔平を抑えて「ひき肉です!」が第一位に/共通点は「界隈突破力」
  • コンテンツ部門:Z世代の今のコミュニティムードに合わせた「クローズドSNS」が登場/ショート動画での接点が必須
  • SNSコンテンツ部門:最速1週間で入れ替わる強敵揃い。ポイントは「汎用性」と「アレンジの余白」
  • コスメ・スキンケア部門:「透明感」と「瑞々しさ」がキーワード。個性はネイルで表現
  • ファッション部門:Y2Kがトレンドに。「カラフル&ボリューム感」がキーワード
  • 体験部門:「没入感」を重視。幼少期の“リアルにエモい”体験を愛でる

コンテンツ部門

 今年は新たなSNSが複数登場し、ノミネートにも多く挙げられた。特に気心の知れた友達とだけ限定的に共有することを目的としたSNSが多く、コロナ禍で変化したZ世代のコミュニティに対する意識が反映されていると考えられる。

 アニメ・映画などのコンテンツについては、ショート動画を中心に、劇中挿入歌や切り抜き動画との接点からコンテンツを詳しく知らない人たちにも楽しまれ、トレンドになる流れが定番化している。

1位 アニメ『【推しの子】』

2023年4月から6月まで放送された、人気漫画のアニメ化作品。YOASOBIが歌う主題歌『アイドル』がヒットし、ダンスや歌ってみたなど、SNSでさまざまな楽しみかたが広がった。

2位 BeReal.

1日1回、特定の時刻に届く通知から写真をその場で撮影し、投稿するSNS。「加工しない」ありのままの姿を友人に共有できることで、リアルな自分の生活を共有し合えることが魅力。ほかのSNSと異なり、加工機能がないため、リアルな「盛れない写真」を共有するSNSであることから、等身大の自分を共有できる相手とだけの繋がりを楽しんでいる。

3位 んぽちゃむ

人気クリエイター「可哀想に!」が描いたキャラクターであるヨーグルトの妖精。個性的な作画とストーリーが話題に。同クリエイターによる「おぱんちゅうさぎ」と同様、頑張り屋さんだけど報われず、健気なキャラクターが魅力。日常会話の中で、んぽちゃむの話しかたを真似するという楽しみかたも見られる。

SNSコンテンツ部門

 SNSで日々生まれるコンテンツトレンドは、流動性が非常に高く、早いものだと1週間ほどで入れ替わることもあるという。イラストやアバターなどの生成AIを活用したコンテンツも台頭し、定期的に話題になったのも今年の特徴である。

 ランクインしたSNSコンテンツの共通点は、「汎用性があること」そして「アレンジが加えられる余白があること」。日常生活で活用できる言葉であるだけなく、ショート動画の構成フォーマットとセットで拡散されていることもポイント。

1位 ひき肉ポーズ

中学生YouTuber「ちょんまげ小僧」のメンバー、ひき肉が冒頭の挨拶の際に披露するポーズ。挨拶が音源化されダンス動画に使われたり、スポーツ界やアイドルの間でも決めポーズとして真似されていることで広がりを見せている。

2位 なぁぜなぁぜ?

フォロワー10万人越えのキャバ嬢・桃園ありさが投稿した動画が元ネタのフレーズ。疑問に感じていることや理不尽なことを可愛くネタにするフォーマットとして人気になった。

3位 蛙化現象

本来は「好きな相手から好意を示されると嫌悪感を抱く」という現象を表した言葉ですが、近年「好きな人の行動で気持ちが冷めてしまった」という意味で使用されている言葉。多くのインフルエンサーが蛙化現象の実例を投稿したことで話題となった。また、蛙化現象と対になる形で、好きな人のどんな行動でも素敵に見える「蛇化現象」など、派生したトレンドも生まれている。

体験部門

 ハンドメイド体験など「ひと手間」を楽しむ体験や、写真・動画映えする展示会や美術館は引き続き人気だが、今年は体験の「没入感」をより重視する傾向に。

 また、Z世代が子どもの頃に楽しんでいたコンテンツのカフェなども多く展開されたことから、“エモコンテンツ”への消費も活発にみられた。

1位 ガチャガチャ

何が出てくるかわからないドキドキ感が魅力のガチャガチャ。景品をゲットするプロセスを楽しむだけでなく、お気に入りのガチャガチャをカラビナやクリアマルチケースにまとめて、バッグやパンツのベルトループにつけてコーディネートの一部として楽しむスタイルもトレンドとなった。

2位 友達がやってるカフェ/バー

店員が客の友達という設定で接客してくれるカフェ。「いつも飲んでるやつ」など、店舗の世界観に入り込めるメニューや、スタッフとのコミュニケーションで、友達のバイト先に遊びにきたかのような感覚が楽しめるなど、体験の没入感が魅力。

3位 ジブリパーク

愛知県の『愛・地球博記念公園』内に誕生したスタジオジブリ作品の世界を表した公園施設。まるで自分がジブリの世界に入ったかのような体験ができることでトレンドとなった。

調査概要

  • 調査方法:ウェブでのアンケート調査(独自コミュニティSHIBUYA109 lab. MATEによる回答)
  • 実施期間:2023年9~10月
  • 対象者:around20(15〜24歳)の女性
  • 調査人数:N=510