生成AIを「Web広告領域で利用」は4割 約6割が生成AIツールに「単純作業の効率化」を期待/キーマケLab調査

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2023/11/29 06:30

 キーワードマーケティングが展開するウェブメディア「キーマケLab(キーマケラボ)」は、日本国内でWeb広告の運用や制作に携わる人を対象に「生成AIツールの活用状況に関する調査」を実施した。

 調査結果の詳細は次のとおり。

Web広告運用・制作の現場での「生成AIツール」使用者は4割 使用理由は「コンテンツやデザインを自動生成してくれるから」が67%で最多

 今回の調査では、Web広告運用・制作の現場で40%が生成AIを使用している結果となった。

 「使用している」と回答した人に使用している理由を聞いたところ、「コンテンツやデザインを自動生成してくれるから(67%)」「全体的な効率向上ができるから(56%)」「ターゲット広告の精度を向上できるから(34.5%)」が上位を占めた。

生成AIをまったく使用しない人の最大理由は「現状困っていないから」 約24%が「導入方法が複雑そう」と回答

 生成AIを「使用していない」と回答した人が「使用しない理由」は「現状困っていないから(43%)」「会社で必要だと思われていないから(25%)」が上位に。一方で23.7%が「導入方法が複雑そう」と回答しており、一部の人は、業務において生成AIを使用することにハードルを感じていることがうかがえる。

 また、実際に使用している人に「生成AIを使用する際の課題」を聞いたところ、「セキュリティ上の懸念がある(38.5%)」「社内ルールが整備されていない(36%)」「理想的な使用方法が不明確である(31%)」となった。

全体の58.4%が生成AIツールに「単純作業の効率化」を期待

 回答者500名すべてに「今後生成AIに期待すること」を聞いたところ、「単純作業の効率化(58.4%)」が最多に。

 現状でも入稿用CSVファイルの生成や配信結果のデータをまとめる作業は、既存の生成AIツールを工夫すれば実現可能な場合もある。しかし有料化が必要であったり、習得までに時間を要する必要があることから、前述した「導入方法が複雑そう」と感じている人が一定数いる現状において、Web広告領域では無理なく実装できるツールが求められていることが推察できる。

調査概要

  • 調査期間:2023年11月3日~11月5日
  • 調査対象者:日本国内でWeb広告の運用や制作に携わっている人
  • 調査対象数:500名
  • 調査方法:シグナルの提供するインターネット調査