博報堂は、生成AIを活用した従業員インタビュープログラム「ボボットウ」の提供を開始した。「ボボットウ」では、これまで実現が難しかった数百〜数万人規模での「全従業員」へのインタビューが可能に。生成AIとのチャットコミュニケーションを通じて従業員の「好き・こだわり・没頭・偏愛」を発掘・可視化することにより、社内コミュニケーションや顧客コミュニケーションに活用が可能。
昨今、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで企業価値の向上を目指す「人的資本経営」の重要性はますます高まっている。その中で、仕事における「好き・こだわり・没頭・偏愛」といった「主観性」が非常に重要であるとされる一方、多くの企業においてそれらを従業員から引き出し、活用する取り組みは進んでいない。また従業員自身も、「好き」や「自分の中に眠る内なる思い」を問われる、または共有する機会がないことにより、自らの「好き・こだわり・没頭・偏愛」に無自覚であることも多いと推察される。そのような状況を背景に、博報堂は新たに生成AIを活用した従業員インタビュープログラム「ボボットウ」の提供を開始する。
「ボボットウ」では、生成AIとのチャットコミュニケーションを通じて従業員が自身の「好き・こだわり・没頭・偏愛」を発見したり、仕事に対するモチベーションの源泉に気づくきっかけをつくることが可能。単なるアンケートではなく生成AIとのチャットによるインタビュー形式を採用することによって、AIとのコミュニケーションの過程で従業員自身の思いや熱量の輪郭が明瞭になったり、思わぬ気づきや発見のきっかけとなりやすいことが大きな特徴。所要時間は15~45分程度まで変更可能で、気軽なものからしっかりと本音を聞き出すものまで、インタビューの狙いによって調整することができる。
また、同ソリューションによって発掘・可視化された従業員の「好き・こだわり・没頭・偏愛」は、回答した従業員本人向けにはインタビュー結果をまとめた新聞やレポートなどのかたちに、インタビューを実施した部門や全社向けには今の従業員たちの思いや興味関心が浮き彫りになるレポートなどのかたちでアウトプットされる。
これらの資料やデータは、社内風土変革のきっかけやプロジェクトへの人員アサインにおける判断材料、従業員面談といった社内コミュニケーションや、店頭POPやポスター、ウェブサイトや広告、ブランドブックなどを通じ「作り手の好きを伝える」プロモーションといった企業・ブランド全体の社外コミュニケーションに活用することが可能。