GMOインターネットグループは、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げ、グループをあげた生成AIの活用を進めている。
その結果、グループ全体で約13万2,000時間/月(前回調査差+約2万時間)の業務時間削減が実現した。過去の調査も踏まえ、2024年上半期で約67万時間削減したと推定している。
GMOインターネットグループは、今後もパートナー(従業員)のAI活用状況を定期的に調査していく。そして、すべてのパートナーがAIを活用できる人財となり、削減した時間でよりクリエイティブな業務に専念し、AIを活用した各種プロダクトやサービスの開発を加速することで、すべての人の「笑顔」と「感動」につなげていく。
調査概要
- 調査テーマ:「生成AI活用」実態調査
- 回答者数:6,312人(有効回答5,153人)
- 調査対象:GMOインターネットグループの国内パートナー(正社員、派遣社員、アルバイト)
- 調査期間:2024年6月10日(月)~6月14日(金)
調査サマリ
削減時間
- 生成AIを活用するパートナー一人あたりの業務削減時間は26.8時間/月(前回調査差+2.1時間)
- グループ全体で約13万2,000時間/月(前回調査差+約2万時間)業務時間削減
- 2024年上半期で推定約67万時間の業務時間削減を実現
利用しているLLM
- 約半数(47.2%)のパートナーが、複数の生成AIモデルを使い分けている。
- 業務においてもっとも優れていると思う生成AIモデルは、GPT-4が65.9%、Gemini 1.5 pro・Claude 3 Opusが約5%ずつ。各AIモデルの特性を理解し業務に応じAIを使い分けている。
注目している技術
「動画生成」が最多で50.2%、次いで「ロボット×AI」35.6%。 本調査は、2024年6月18日に発表したGMOインターネットグループのAI・ロボット事業への参入の情報公開前に実施したが、すでに「ロボット×AI」について多くのパートナーが注目。
GMOインターネットグループの生成AI活用調査結果
1.AI活用率、一人あたりの削減時間がともに増加/リスキリング施策で後押し
- 国内パートナー(シフト勤務除く)の83.9%が生成AIを活用(前回調査差+5.2ポイント)。
- 生成AIを活用しているパートナー一人あたりの業務削減時間は26.8時間/月(前回調査差+2.1時間)となり、パートナーが、次々とリリースされる最新のAIツールをキャッチアップし、一人ひとり使いこなしていることが推測できる。
- また、生成AIを活用しているパートナーの合計により、ひと月あたり約13万2,000時間の業務時間削減を実現した(前回調査差+約2万時間)。削減時間数は調査するごとに増加していう。
- GMOインターネットグループでは「AI(愛)しあおうぜ!プロジェクト」として、全パートナー受講必須のAIセミナーや、2024年3月からは非エンジニア向けの3ヵ月集中型のAI、RPAのリスキリング企画「虎の穴」を実施している。このことから、生成AIを活用するパートナーのすそ野が広がり、業務削減時間の増加にも貢献していると考えられる。
2.複数のLLMの特性を活かし業務に利用
- AIの業務活用を行うパートナーに対し、AIの複数利用について質問したところ、47.2%と約半数が複数のAIを業務で使い分けていると回答した。
- また、業務においてもっとも優れていると思うLLMについては、65.9%のパートナーがGPT-4と回答。
- 一方で、Gemini 1.5 proとClaude 3 Opusも約5%ずつの支持を集めており、各AIモデルの特性を理解し、業務に応じたAIを使い分けていることが推測される。
3.「動画生成」「ロボット×AI」「AI搭載スマホ(エッジAI)」に注目
- 現在注目している技術については、「動画生成」が50.2%と約半数となり、次いで「ロボット×AI」35.6%、「AI搭載スマホ」33.3%、「音楽生成」22.6%となった。
- 2024年6月18日に発表したGMOインターネットグループのAI・ロボット事業への参入の情報公開前にも関わらず、多くのパートナーが「ロボット×AI」技術に注目していた。