GMOインターネットグループ、独自LLMで従業員の意思決定を加速する「GMO Brain AI プロジェクト」開始

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2024/07/19 06:30

 インターネットインフラ、広告、金融、暗号資産事業を展開するGMOインターネットグループは、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げ、生成AIの活用を進めている。その結果、2024年6月時点で、グループ全体で約13万2,000時間/月の業務時間削減を実現している。

 次なるステップとして、すべてのパートナーがAIを活用できる人財となり、削減した時間でよりクリエイティブで知的な業務に専念し、AIを活用した各種プロダクトやサービスの開発を加速させるために、今回新たに「GMO BRAIN AI プロジェクト」を開始した。

 本プロジェクトは、2024年12月を目途に、全パートナーに向けてプロジェクトの第1弾となる社内向けAIの提供を開始する予定。

GMO Brain AI プロジェクト

 GMOインターネットグループでは、今後あらゆる局面において意志決定のさらなる高速化が必要であると考え、「GMO Brain AI プロジェクト」に取り組むことを決定。AI活用による業務効率化の次のステップとして、次の目標を掲げている。

  • 創出した時間を活用した、提供サービスの質の向上
  • 「AIがやるべきこと」と「人がやるべきこと」の明確な区分け
  • AIを最大限活用できる人材の育成

 これらの目標の達成には、適切なアドバイスや意思決定のサポートを担う「相談役」が不可欠である。AI活用を進めるGMOインターネットグループでは、グループ内の知見と意思決定プロセスを学習させたAIをすべてのパートナーに対する「相談役」と位置づけ、これを利用することによって、「AIで未来を創るNo.1企業グループ」の実現を目指す。

ファーストステップとして「GMOイズム」を学習させたLLMを開発

 「GMO AI Brainプロジェクト」は、最初のステップとして、オープンソースのLLMを活用し、GMOインターネットグループが大切にし、実践を重ねている「GMOイズム」をAIに学習させる。GMOイズムとは、GMOインターネットグループが掲げる不変の目標「スピリットベンチャー宣言」をはじめ、リーダーの心得、勝利の法則などをまとめたもの。これは一般的には企業理念に相当しますが、全パートナーが定期的に唱和し、心に刻み込み、実践し、コーポレートキャッチである「すべての人にインターネット」を実現するための指針としている。

GMOインターネットグループのAI活用

 GMOインターネットグループは、約10年前に最初のデータサイエンティストを採用して以来、金融関連データの解析をはじめとするAIの研究・開発を推進し、多くの成果を上げてきた。そして、2022年11月の「ChatGPT」の登場により変わる世界を予感し、いち早くグループ全体でその積極的な活用を開始した。「時間とコストの節約」「既存サービスの質向上」「AI産業への新サービス提供」を軸として、日々最新のAI情報をキャッチアップしながら「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」をキャッチコピーとしてその実現を加速していく。