TBWA HAKUHODOは、「サステナビリティ × クリエイティビティ」に特化し、ビジネス・社会の仕組みを持続可能にデザインする子会社「株式会社地球中心デザイン研究所」を設立する。なお、当初期のメンバーは、広告・クリエイティブ業界で実績を重ねてきた有志と、環境・社会の持続性を専門とする人々で構成されている。
地球中心デザイン研究所は、TBWA HAKUHODOのサステナビリティへの新たなチャレンジの一環として設立された、「サステナビリティ × クリエイティビティ」に特化した新しい会社。
「地球中心デザイン研究所」の社名には、「地球」をクライアントやパートナーと同じく重要なステークホルダーとして捉え、人間のことだけを考えた「人間中心」から、人間に加えて、その他の生態系を含めたマルチスピーシーズ視点の「地球中心」へとあらゆるデザインの矛先を向け、クリエイティビティで地球と人がともに繁栄できる時代をつくりたいというクリエイターたちの思いが込められている。
代表取締役の佐藤カズー氏は、広告賞「カンヌライオンズ」をはじめ数々の国際的な賞を受賞し審査員も務めるなど、国内外の広告業界において多くの実績を積み重ねてきた。そのグローバルで革新的な視点とクリエイティビティを活かし、地球規模の環境課題に対応する。さらに、環境・社会の持続性を専門に国内外で活躍されている人々をパートナーに迎え、企業や自治体が直面する課題を持続可能に解決することを目指す。
TBWA HAKUHODOは、同社の哲学およびメソッドである「DISRUPTION」(創造的破壊)を活用し、これまで多くのパートナーと協力し合いながらさまざまな社会課題の解決に向けた取り組みを推進してきた。 サステナビリティを社会的責務として捉えるのみならず、ビジネスを発展させるための重要な柱のひとつとして取り組んでおり、「HOTAMET」などの自社発のプロジェクトも評価されている。今回の地球中心デザイン研究所の設立、そして協業を通じて、サステナビリティをビジネスの中心に据え、持続可能なビジネスをさらに展開していく。
地球中心デザイン研究所が解決する課題
現代の企業が直面している環境課題は複雑かつ多岐にわたり、サステナビリティ市場は大きく拡大している。サステナビリティ推進予算は62 .5%の企業で増加しているが、その取り組みを魅力的に発信できていないなど、消費者とのコミュニケーションに課題を抱えている企業は少なくない。地球中心デザイン研究所は、こうした課題に対し、「サステナビリティ ×クリエイティビティ」の融合による解決策を提供し、企業の新たな価値創造を促進する。さらに、企業と共に消費者の環境意識を高めるプロジェクトを推進し、消費行動の変容を促すことで、より持続可能な社会を目指す。
地球中心デザイン研究所の3つの柱
1.BRANDING
「地球もステークホルダー」と企業のブランド構築を支援し、地球視点を内在化したブランドへのトランジションをデザインする。
2.WORKSHOP
地球中心の視点に基づいた独自の共創ワークショップを通じ、企業価値や事業を持続可能に転換する。
3.LAB
リジェネラティブな地球の未来の実現に向けて、研究者とデザイナーが共創するラボ。