双葉社が運営するマンガ配信サイト「Webアクション」は、週に1回以上マンガを読む20代~40代の男女を対象に「マンガの好み」に関する調査を実施した。この調査結果から、20代~40代の男女の近年のマンガの好みなどが明らかになった。
週に1回以上マンガを読む20代~40代男女の約8割は、小学生以前からマンガを読み始めている
まず、「マンガを読むようになったのはいつ頃か」を尋ねる設問への回答では、1位が「小学生以前から」で79.2%、2位が「中学生の頃から」で13.0%、3位が「高校生の頃から」で3.6%という結果になった。この結果から週に1回以上マンガを読む20代~40代男女の約8割は小学生以前からマンガを読み始めていることが明らかになった。また、この設問では男女による傾向の差はほぼ見られなかった。
週に1回以上マンガを読む20代~40代男女の50%以上が、マンガを読み始めた頃と今で好きなマンガのジャンルが変わっている
次に「マンガを読み始めた頃から今までに好きなマンガのジャンルは変わったか」を問う設問への回答では、「変わった」が51.7%、「変わっていない」が48.3%で、全体としては「変わった」人の方がやや多いという結果になった。男女別にみると、男性は「変わっていない」と回答された方が51.2%と、「変わった」(48.8%)と回答された方より多く、女性は「変わった」と回答された方が54.6%と多い結果となり、男性に比較して、女性の方がマンガの好みのジャンルが変わっている人の割合が多いことがわかった。
読み始めた頃の人気ジャンル 男性1位が「アクション・バトル」、女性1位が「恋愛・ラブコメ」
続いて、マンガを読み始めた頃から今までに好きなマンガのジャンルは変わったと回答された方に「マンガを読み始めた頃好きだったマンガのジャンル」を尋ねる設問への回答では、全体では1位が「恋愛・ラブコメ」で41.5%、2位が「アクション・バトル」で40.4%、3位が「コメディ・ギャグ」で36.8%という結果になった。男女別にみると、男性は1位が「アクション・バトル」で61.7%、2位が「コメディ・ギャグ」で43.2%、3位が「スポーツ」で34.6%、女性は1位が「恋愛・ラブコメ」で71.1%、2位が「コメディ・ギャグ」で31.1%、3位が「ファンタジー・SF・冒険」で24.4%となっており、男性は「アクション・バトル」を、女性は「恋愛・ラブコメ」を好む傾向があり、「コメディ・ギャグ」は男性・女性ともに一定の支持を得ていることが明らかになった。
マンガを読み始めた頃から好きなマンガのジャンルが変わった人が、現在好きなマンガのジャンル1位は「日常系」、2位は「ヒューマンドラマ」、3位は「ミステリー・サスペンス」
また、マンガを読み始めた頃から今までに好きなマンガのジャンルは変わったと回答された人に「現在好きなマンガのジャンル」を尋ねる設問への回答では、全体1位が「日常系」で46.2%、2位が「ヒューマンドラマ」で40.4%、3位が「ミステリー・サスペンス」で39.8%という結果になった。また、男女別にみると、男性は1位が「ファンタジー・SF・冒険」で44.4%、2位が「ヒューマンドラマ」で42.0%、3位が同率で「アクション・バトル」「ミステリー・サスペンス」「日常系」で40.7%、女性は1位が「日常系」で51.1%、2位が「恋愛・ラブコメ」で40.0%、3位が「ミステリー・サスペンス」で38.9%となっており、男女共に、マンガを読み始めた頃とかなり好きなマンガのジャンルが変わっていることが判明した。
好きなマンガのジャンルが変わっていない方は、マンガを読み始めた頃に男性、女性共に人気があったジャンルのマンガ(男性「アクション・バトル」、女性「恋愛・ラブコメ」)を引き続き好む人が多い
次に、マンガを読み始めた頃から今までに好きなマンガのジャンルは変わっていないと回答した人に「現在好きなマンガのジャンル」を尋ねる設問への回答では、全体1位が「アクション・バトル」で53.8%、2位が「ファンタジー・SF・冒険」で49.4%、3位が「コメディ・ギャグ」で45.0%という結果になった。男女別にみると男性は1位が「アクション・バトル」で69.4%、2位が「ファンタジー・SF・冒険」で51.8%、3位が「スポーツ」で50.6%、女性は1位が「恋愛・ラブコメ」で52.0%、2位が「コメディ・ギャグ」で49.3%、3位が「ファンタジー・SF・冒険」で46.7%という結果になり、好きなジャンルが変わっていない人は、マンガを読み始めた頃に男性、女性共に人気だったジャンル(男性:アクション・バトル、女性:恋愛・ラブコメ)のマンガを引き続き好む人が多い、ということがわかった。
新たなマンガを読み始めるときは、「自分の好きなジャンル」から選ぶ人がもっとも多い
調査の最後に「新たなマンガを読み始めるとき、どのように作品を選ぶか」を尋ねる設問への回答では、1位が「自分が好きなジャンルから選ぶ」で59.5%、次いで2位が「興味のあるテーマや設定から選ぶ」で49.2%、3位が「試し読みで面白そうと感じた作品から選ぶ」で48.0%という結果になった。なお、この設問では、男女による傾向の差はほぼ見られなかった。
まとめ
今回の調査により、週に1回以上マンガを読む20代~40代男女の約8割は、小学生以前からマンガを読み始めており、こうした人の内50%以上がマンガを読み始めた頃と今で好きなマンガのジャンルが変わっていることがわかった。なお、マンガを読み始めた頃好きだったマンガのジャンルは、男性1位が「アクション・バトル」、女性1位が「恋愛・ラブコメ」であり、マンガを読み始めた頃から好きなマンガのジャンルが変わった人が、現在好きなマンガのジャンル1位は「日常系」、2位は「ヒューマンドラマ」、3位は「ミステリー・サスペンス」であることが判明した。なお、好きなマンガのジャンルが変わっていない人は、マンガを読み始めた頃に男性、女性ともに人気があったジャンルのマンガ(男性「アクション・バトル」、女性「恋愛・ラブコメ」)を引き続き好む人が多く、新たなマンガを読み始めるときは、男女共に「自分の好きなジャンル」から選ぶ人が最も多いことが明らかになった。
調査概要
- 調査期間:2024年12月12日~12月16日
- 調査対象:週に1回以上マンガを読む20代~40代の男女
- 調査人数:331名
- 調査方法:インターネット調査
- モニター提供元:RCリサーチデータ