NTT東日本、生成AIサービスの提供開始 自社利用のノウハウを用いた生成AIサービスで身近な業務DXを実現

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2025/04/14 07:00

 東日本電信電話(以下「NTT東日本」)は、自治体や企業の顧客向けに、生成AIを活用した業務効率化を実現する生成AIサービスを提供する。

本取り組みの背景と目的

 NTT東日本は、地域のアセットをベースに高品質で安定した通信インフラの提供にくわえ、さまざまなデジタル技術を通じ、社会の課題解決およびDXの推進に取り組んでいる。

 生成AIの台頭にとおない期待が高まる一方、生成AIを活用できる人材の育成、セキュリティへの懸念、業務への具体的な活用方法などの課題について、多くの相談が寄せられている。そこで、セキュアな環境での生成AIを活用した業務効率化ニーズの高まりに応えるため、独自の情報(※1)をもとに回答を生成する機能を具備したサービスを提供することとなった。

※1:サービスにて回答生成する際の参照先として本サービスのデータ保存領域に契約者がアップロードしたドキュメントデータ

サービス概要

 顧客が保有するデータを活用できるRAG機能(※2)を具備したAIチャットツールであり、データから情報を検索・抽出して回答を生成するため、より正確な回答を提供することが可能。

 また、検索や文章要約、文書作成・添削、アイデア出しなど、日々の業務を強力にサポートする。さらに、生成AIへの指示(プロンプト)を雛形化(テンプレート)することができ、利用者1人ひとりがプロンプトエンジニアになる必要はなく、組織内での生成AI活用を推進できる。

※2:外部の情報(データ)から関連性の高い情報を検索して情報を抽出し、それにもとづいてLLMが回答する仕組み。

特徴

自治体とのPoCを踏まえ、実際の顧客が生成AIを活用する上で直面している「スキルを問わない生成AIの活用」、「組織内での展開」といった課題を把握し、業務ごとにプロンプトを雛形化するコンシェルジュ機能を搭載するなど、UXを向上している。 

 また、NTT東日本は、生成AIの社内利用で培ったスキルを活用した伴走支援についても提供する。同社DX人材による導入前のコンサルティングや導入後の生成AIの利活用支援なども行い、顧客の持続的な業務DXをサポートする。

提供条件

  • 提供エリア:全国
  • 接続条件:インターネット接続
  • 最低利用期間:3ヵ月
  • 最低利用ID:20ID

提供メニュー

 基本メニューと利用状況に応じて発生するオプションメニューにて構成している。

今後の展開

 社内でのさらなる活用および顧客の声をもとに真に求められる提供機能を拡充していくことで、持続的にDXを推進することのできるソリューションの提供を目指していく。

 自らのDX体験をもとにしたNTT東日本初の生成AIサービスにより、ソーシャルイノベーションパートナーとして地域の顧客へデジタル技術を還元、さらなる地域社会の活性化に貢献する。