note、第二回目のAI学習への対価還元に関する実証実験を開始

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2025/04/22 12:00

 noteは、生成AI事業者がクリエイターのコンテンツを学習データとして利用する際の対価還元に関する実証実験の第2回目を開始する。

 第1回実証実験では、参加したクリエイターのコンテンツを対象とし、独自の基準に基づいて対価を還元する仕組みの有効性を検証した。

 今回の実証実験では、第1回の結果をふまえ、還元ロジックのブラッシュアップを行うための検証を進めていく。

 今後は、小規模かつ素早く検証サイクルを重ねることで、クリエイターにとってより良い還元の仕組みの早期実現を目指していく。

なぜこの取り組みを行うのか

 生成AIは、仕事や創作活動の強力な助けになる一方で、AI学習に対する意向表明や許諾、対価還元などの仕組みが十分に整っていない。noteはこの実証実験を通じて、クリエイターやコンテンツホルダーの新たな収益機会を創出し、新しいルールやエコシステムをつくりあげることを目指す。

 また、生成AIを開発する企業にとっても、より多様なコンテンツを、クリエイターやコンテンツホルダーの協力のもとに活用できるようになり、AIの品質向上が期待できる。

実証実験について

 実証実験に参加を希望したnoteクリエイターのコンテンツを、AI事業者の学習データとして利用させていただき、対価を還元する仕組みを構築する。

  • 参加を希望したクリエイターのテキストコンテンツのみが対象
  • 参加クリエイターのコンテンツが、AI事業者の学習候補となる
  • 一定の基準に基づいて対価を決定し、参加したクリエイターに還元する

今後の展望

 noteは、本実証実験で得られた知見をもとに、AI学習に関する対価還元のルール整備を推進する。そして、新たなエコシステムを構築し、日本のコンテンツ産業の発展に貢献する。現在、複数の出版社・コンテンツホルダー、Big TechなどのAI事業者と協議を進めており、今後はさらに多くのステークホルダーとの連携を拡大していく。