1:広告・アフィリエイト
まずは古典的な収益方法。ブログや動画などのコンテンツを配信し、そこに掲載された広告の収入からクリエイターが取り分をもらうというものだ。
いちばん有名なプラットフォームはYouTube。マネタイズには1,000人以上のチャンネル登録者がおり、過去12ヵ月間で4,000時間以上の有効な公開試聴時間を得ていることなどが条件となっている。広告収入の55%はYouTube、45%はクリエイターの取り分となる。
一方、アフィリエイトはほかの人や会社の製品・サービスをブログや動画などで紹介し、その販売利益の一部をクリエイターが得るという成果報酬型の広告システム。
日本では、A8.netやもしもアフィリエイト、バリューコマース、afb(アフィビー)といったASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)が知られており、クリエイターはASPに登録し、自分のコンテンツに合った商品やサービスを選んでいる。
2:有料デジタルコンテンツ
クリエイターが作ったコンテンツを直接販売。記事、音楽、電子書籍、アート作品、動画などのコンテンツから「1対1のZoomチャット」といったユニークなサービスまで、内容はさまざまだ。
日本ではこうしたクリエイターを支えるプラットフォームとしてnoteが有名。つぶやき、テキスト、画像、音声、動画を有料設定で配信することができる。ファンがクリエイターの作品をクレジットカードで購入し、プラットフォーム使用料、決済手数料、振込手数料が差し引かれた金額がクリエイターの銀行口座に振り込まれる仕組みになっている。
noteではこのほかにサークル機能があり、ファンに月額課金するサブスクリプションも可能。アメリカではPatroenやBuy me a coffeeなどが同様のサービスを提供している。
このほかにはWordpressでブログやサイトを持っている個人や企業が、Easy Digital Downloads機能を使ってコンテンツの有料ダウンロードを提供したり、Simple Membership機能を使って、無料会員と有料会員のコンテンツを分けたりすることができる。
また、ネットショッピングのプラットフォームでもデジタルコンテンツ販売が可能なものがある。
3:物販
食品、ファッション、生活雑貨、アート作品からデジタルコンテンツまで、さまざまな商品をネットで販売する方法。
メルカリやラクマといったフリマアプリのほか、個人でも簡単にネットショップを作成できるプラットフォーム、BASE、STORES、カラームーショップなどが使われており、FacebookやInstagramなどと連動させて、顧客をオンラインショップに誘導する機能もついている。
4:オンラインコース・コーチング
技術や知識を視聴者にシェアするオンラインコースやコーチングを有料で提供しているもの。オンラインコースのプラットフォームにはアメリカ発のUdemyやTeachableなどがある。これらは日本語にも対応している。
Teachableの調査(出典元:Influencer Marketing Hub)によると、クリエイターによる2020年の総収入は4億5670万ドル(500億円)で、コース1回あたりの平均授業料は120ドル、コーチングサービスは1件あたり平均167ドルにのぼった。伝えたい知識やスキルを持っているクリエイターに適した収入源となっている。