スマホがあればクリエイターになれる今、大切なのは「型」 これからの動画づくりとそのトレンドとは

スマホがあればクリエイターになれる今、大切なのは「型」 これからの動画づくりとそのトレンドとは
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 メタバース、NFT、Web3など、クリエイターにとって避けてはとおれないキーワードがトレンドとなるなど、クリエイターを取り巻く環境は、大きく変わりつつあります。そんな変革期を迎えた今、クリエイターが自身の価値を上げ、Web3時代を生き抜くためには何が必要なのか――。そのヒントをワンメディアの明石ガクトさんが解説します。第2回は、具体的な動画の作りかたについてです。

TikTokerの収入が大企業CEOの収入を上回る時代

 前回は、Web3時代のクリエイターがどのようにして大きな力を持ち、やがて企業を凌駕する存在になるのかというお話をしました。

 アメリカの雑誌『Forbes』によると、TikTokのトップスターであるチャーリー・ダミリオさんの2021年の収入は実に1750万ドル(約19億9800万円)。これは一般的なアメリカ大企業のCEOの報酬を大きく上回っています。なぜ彼女はこれほどまでの収入を得ることができるのか。それはまさに、自身の強力なファンコミュニティを持ち、そこに対してさまざまなビジネスを展開することで、独立した経済圏をつくっているからなのです。日本でも、YouTubeクリエイターのヒカルさんや、モテクリエイターのゆうこすさんは同様に経済的に成功していると言えるでしょう。

 しかし、実際にどのようにすれば彼女たちのような存在になれるのでしょうか。何を活用し、どのように動画をつくれば良いのか。そのときにとくに意識しなければいけない昨今のトレンドや、それによって獲得したファンコミュニティを成長させるために必要なこと、そこで実際にお金を稼ぐ方法とは――。これらの内容について、今回と次回の2回でお伝えします。まず今回取りあげるのは、具体的な動画の作りかたです。

スマホさえあれば、今日からクリエイターになれる

 クリエイターとして動画をつくる場合、一昔前までは多額の初期投資が必要でした。私が大学生のときに映像を撮ろうと思って買ったSonyのDCR-VX2000は、当時中古で30万円もしたうえ、そのカメラで撮影できる画質は38万画素でした。しかし現在はどうでしょう。誰しもが持っているスマートフォンを使えば、4Kもの高解像度で動画を撮ることができます。

 また当時はそうやって撮った映像を編集するのにも、ちょっとした墓石くらいの大きさのPCが必要でした。僕は大学生の頃、40万円もするPower Mac G5というマシンを24回ローンで購入し、爪に火をともすような貧乏暮らしをしていましたが、そこまで道具を整えることで初めて、映像の編集ができるような時代でした。もちろん今となっては、そのPCよりも10万円以下のスマートフォンのほうが性能もよく、高度な編集をすることが可能です。

 ここまでお話をすればおわかりいただけると思いますが、今からクリエイターとして動画を制作するのであれば、今お持ちの(そして、もしかするとこの記事を読んでいるまさにその)スマートフォンを使うほかありません。そのスマートフォンで動画を撮り、無料で使える非常に高性能なアプリを使って編集をすることが、本当に誰にでもできるのです。

 では実際にはどのようなアプリを使えば良いのでしょうか。ここでは無料で使用できるアプリをふたつご紹介します。

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