[新連載]UXデザインの視点を応用 全社の関心を高めながらワークショップを行うための体験設計とは

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 本連載では、ボトムアップで行動指針を策定するプロセスをご紹介します。オンラインワークショップなどを同時参加者が数百人を超える規模で、どのように参加意欲を高め、納得感を高められる成果につなげていくのか。ワークショップだけでなくその前後の時間軸も含めた全体的な体験デザインのノウハウを、ヘイ株式会社での事例を踏まえてステップ別にお伝えします。初回のテーマは「企画」です。

「UXの期間」で全社オンラインワークショップの体験を設計する

 はじめまして。ヘイ株式会社 Head of Brand Experience の松本です。

 本連載では、ビジョンや行動指針などの組織文化を定義するような言葉を、ボトムアップで決めるプロセスについて紹介します。UXデザインを応用し、数百人を超える規模のオンラインワークショップの体験や全社の関心を維持しながら数週間にわたって策定していくプロセスのポイントをお伝えできればと思っています。

 初回のステップは「企画編」。そもそもなぜボトムアップで策定していくのか、全社を巻き込む中で関心を高められるような企画をどのようにつくりだしていったのかをご紹介します。

行動指針をフルオンラインのボトムアップ起点で策定する理由

 行動指針のような組織文化を定義する言葉を策定するプロセスのパターンには、大きく分けてボトムアップ起点とトップダウン起点があると思います。加えて、ボトムアップ起点のプロセスの場づくりにおいては、大きくオフラインかオンラインかの選択肢が考えられます。

 一般的にトップダウン起点のプロセスでは、トップが描くビジョンから逆算してスピーディに策定することができますが、策定された言葉のニュアンスによっては自分ごと化しづらく、浸透に時間がかかることが想定されます。

 それに対しボトムアップ起点では、メンバーの相互理解や交流を促すことで、初動の理解や浸透が進めやすくなる一方、アウトプットしたものが合議的で無難なものになってしまう側面もあるでしょう。

 今回、ヘイにおいてはボトムアップ起点かつ、フルオンラインでの実施という選択をしました。ヘイは会社統合を経て急速に拡大しながらも業務がフルリモート化しき、メンバー同士で交流できる機会が少ないという状況だったため、まずは全社で相互理解を深めることからスタートしたいと考えました。また、状況的にも数百人を超える社員がオフラインで集まってワークショップを実施するコストやリスクを鑑みてフルオンラインでのプロセスを選択しました。

 アウトプットの面においては、ボトムアップ起点のプロセスにおけるアウトプットの質を担保するため、ワークショップによってアウトプットされたものをトップがブラッシュアップ。そのうえで、最終版にする流れにしました。さらにそれを具体化したアクションをボトムアップで考えるという、双方向のプロセスで全体を設計していきました。

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