Facebookに広告を掲載したものの効果が十分に出ていない。思ったような成果が得られていないという課題があるならば、クリエイティブを見直してみましょう。
この記事ではFacebook広告デザインをする上でのポイントや広告のタイプ別に注意するべきことについて、クリエイティブを中心に解説しています。
クリエイティブ制作に入る前におさえておきたいふたつのポイント
まずはFacebook広告の特徴とほかのSNS広告との違いを知ることで、Facebook広告に何を期待するかを明確にしましょう。
1.Facebookの特徴
関心度や親密性を重視するFacebookは、ほかのSNSに比べて友達の友達にもつながりやすいプラットフォームです。そのためビジネスシーンでも使用されることが多く、実名登録制を活かして公式情報を表示するなど、ホームページとしての役割を持たせる企業も多く存在します。
さらに広報・マーケティング・集客・販売まで一貫してできる機能が備わっているため、さまざまな形で活用することが可能です。
2.Facebook広告の自動配置機能を使う
Facebookはターゲティング機能が充実しており、精度の高い広告配信ができます。また、広告フォーマットも豊富に用意されているため、目的に沿った配信も可能です。
Facebook広告には自動配置機能があり、Facebook、Instagram、Messenger、Audience Networkの広告枠に、広告効果が最大化するよう予算調整しながら配信してくれるため、より効果を得ることができ、かつ広告単価を低くおさえることができます。
Facebook広告を初めて活用する場合、自動配置でまずは広告効果を確かめてから、最適な場所に手動配置をしてみてはいかがでしょうか。
自動配置をする際は、画像サイズをすべてのプラットフォームのフィードに合わせる必要があります。ただ、それぞれのフィードに合わせると作業工数がかかるため、最初は手軽にスタートできるアスペクト比1:1で制作することをオススメします。
Facebook広告のクリエイティブ制作における5つのポイント
ここではFacebook広告のクリエイティブ制作において、基本となるポイントを5つ紹介します。
1.ターゲットに合わせたビジュアル
広告を見てもらえるかどうかは、画像や動画の第一印象が大きく影響します。ターゲットとなるユーザーの好みや年齢層を意識し、わかりやすい内容であることが必要です。
そのため、広告内容とは関係のないモノは極力入れないようにしましょう。また、職場や通勤時に見ることも想定して、動画の場合は音声がなくても文章を入れるなど内容が伝わるように配慮しましょう。
2.画像内のテキストは20%以下にする
画像や動画の中にコピーを入れている広告は多く、ターゲットを文字で明確化できるという意味で有効はありますが、色や大きさに配慮し、可読性が低くならないよう注意しましょう。
画像内テキストの制限はありませんが、20%以下にするとユーザーが快適に閲覧でき、パフォーマンスが高くなると言われています。テキストは短く簡潔にし、フォントもオーソドックスな読みやすいものを使用することがオススメです。
3.広告と遷移先の商品ページのイメージを合わせる
Facebook広告で紹介した商品・サービスの遷移先であるランディングページやECサイトの商品ページは、ユーザーのアクションを引き出すための重要な場所です。
ユーザーが遷移するのは、広告に興味を持ち、深く調べたい気持ちの表れと言えるでしょう。そのためFacebook広告と遷移先ページが、違和感のないクリエイティブでなくてはなりません。遷移先ページでも「やっぱり思った通り良さそうな商品」というイメージを持ってもらえるようなデザインづくりを意識しましょう。
Facebook広告では広告表示の前に審査が行われますが、遷移先の商品ページも審査の対象となるため注意が必要です。
4.テキスト文は簡潔にわかりやすく
Facebook広告の構成は、テキストと画像または動画です。上部にメインテキストが表示され、下にクリエイティブバナー(画像や動画)、見出し、説明が続きます。
推奨はメインテキスト125文字以内、見出し40文字以内、説明30文字以内となっていますが、9割以上いるスマートフォンユーザーに訴求するためには文字数はできるだけ短くし、読みやすい内容を心がけます。
とくにメインテキストの1行目は10〜20字程度にし、見てほしいターゲットを明確に表現することで、自分ごととして捉えてもらいやすいでしょう。
5.広告効果を検証する
広告の効果を最大化するためには、Facebookユーザーにどのような広告が訴求できているかを検証し最適化していくことが必要です。Facebook広告の特徴である多彩なターゲティング機能や広告フォーマットを使って、複数の広告を用意し検証します。
ユーザーにより関心を持ってもらうために、広告は月に1回程度、差し替えることをオススメします。