Instagramが試験導入するNFTの新機能とは
月間アクティブユーザー数が12億人を超えるInstagramでは、最近NFT関連機能を拡充する動きが活発化している。
InstagramでNFT機能の試験的導入が始まったのは2022年5月。これ以降、機能が拡張され、利用可能な国の数も増えているのだ。
その始まりは2022年5月10日。同日Instagramは、アメリカ在住の一部のクリエイターを対象に、NFTの新機能を試験導入することを発表した。その機能とは、Instagramとデジタルウォレットの接続、インスタグラムでのNFTシェア、NFTクリエイター/コレクターの自動タグ付け、の3つだ。
同年8月29日には、この試験的取り組みがアフリカ、アジア太平洋、中東、米州に拡大。さらに9月29日には、アメリカのInstagramとFacebookユーザー全員がNFTウォレットに接続し、NFTをシェアできる体制が整ったことが明らかにされた。
Instagramの最新機能で、NFTの直接販売が可能に
この取り組みは現在進行中で、2022年11月2日には、Instagram上で直接NFTを作成・販売できる仕組みが、アメリカの一部クリエイターを対象に開始された。これはまずPolygonブロックチェーン上に構築され、試験運用されると言う。
また、同時に取り扱うNFTフォーマットに関して、JPEGなどの静止画だけでなく、動画NFTもサポートされる。Instagramに接続可能なデジタルウォレットの種類も、現在サポートされているRainbow、MetaMask、Trust Walle、Coinbase Wallet、Dapper Walletに加え、Phantomが追加されることになる。
InstagramにおけるNFT利用にかかる費用について、しばらくは基本無料となるようだが、今後変更される可能性もある。Coindeskは、MetaがInstagramとFacebookでのNFT表示/シェアと同プラットフォーム上でのNFT販売に関して、少なくとも2024年までは追加料金を課さない方針だと伝えている。一方、AndroidとiOS上でInstagramを利用しNFTを購入した場合、それぞれのアプリストアが規定する手数料の対象になると言う。
このInstagramの新機能でNFTクリエイターは、NFTのロイヤリティ比率を5〜25%の間で設定でき、銀行口座かPayPal口座を紐付け、支払いを受け取ることが可能となる。