「埋もれてしまう」を解決するために取り入れたGIF リリースのPVは10倍に
――2021年9月の資金調達時に、GIF動画によるプレスリリース配信を行うことにした経緯についてお聞かせください。
松尾(リチカ) GIF動画によるプレスリリース配信は、まさに私たちが抱えていた課題がきっかけとなって行った施策です。スタートアップにとって、とくに資金調達のプレスリリースは大イベントですし、採用や営業につなげるビッグチャンスでもあります。一方で投資環境がより活発になったことで資金調達のリリースを見かけることが増えたからこそ、普通に情報を発信するだけでは埋もれてしまう。そんなところに、課題を感じていました。
動画やビジュアルで伝えられる情報量はテキストより何倍も多いですし、プレスリリースはなんとなく見る方が多い。そのため、パッと見たときに情報の要点を伝えることができる動画やGIFが果たす役割は大きいと考え、リリースにも取り入れることにしました。実際にGIF動画を取り入れてみると、プレスリリース配信サイト「PR TIMES」のPVは通常の10倍、このリリースにまつわるSNS上でのUGCも200件以上にのぼりました。これらの数字からみても、施策として非常に有効だったと感じています。
――FVPでは、プレスリリース配信にどのような課題を感じていたのですか?
大城(FVP) 私たちももちろん、PR TIMESなどにリリースは掲載していました。ですが正直、ただ発信していただけで「どんな人にどのように伝えたいか」といったところまで考えきれていなかった点に課題を感じていました。そんなタイミングで、新しいファンド設立の取り組みがあったため、今までと違う形で伝える方法を模索することに。そこで弊社がリチカさんに出資していること、リチカさんの資金調達時に出されたプレスリリースの反響を耳にしていたことなどもあり、ご相談することにしたんです。実際にそのリリースを拝見したときに、伝えたい内容が頭に入ってきやすいことを実感したのも大きかったですね。