[前編]生成AIと作る広告PR風アニメーション 「Runway Gen-2」を活用した動画作成のフローとは

[前編]生成AIと作る広告PR風アニメーション 「Runway Gen-2」を活用した動画作成のフローとは
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 この連載では、XRやAIといった先端テック×クリエイティブの分野で活動し、企業のR&D支援を行うCHAOSRUの内藤薫さんが、生成AIブームへの期待と不安を抱えるクリエイター層に向けて、その実態と未来像を探っていきます。今回は、動画生成AIの代表的なツールのひとつである「Runway Gen-2」を実際に使いながら動画を作るフローを紹介していきたいと思います。

動画生成AI「Runway Gen-2」

 「Runway」は生成AI系のさまざまな機能を提供していますが、そのなかでも「Gen-2」は、テキストを入力するだけで簡単に動画が作れてしまう画期的なツールです。このツールを使って、広告PR風動画を実際に作っていきたいと思います。

 まず、完成動画をご覧いただきましょう。

 今回は、「個人のアクセサリ作家が自分のブランドのコンセプトビデオを作ってみる」という仮の設定をもとに作ることにしました。若い女性向けであることをイメージしたイラスト調のビデオに仕上げ、実制作時間は数時間ほど。なお、普段は自身で動画編集をする機会は多くなく、ツールのスキルは中程度です。

実際の制作フロー

 動画の構成を考える前に、Gen-2で作成できる動画のイメージを得てからスタートするほうがやりやすいでしょう。発展途上のAIは、出力しやすいビジュアルとそうでないものがあるからです。(Runwary ウェブサイト

Runwayの基本操作

1. Gen-2の選択

Runwayのホーム画面には、さまざまなツールやチュートリアルの画面が並んでいます。このなかから「Text/Image to Video(Gen-2)」を選択すると、ツール画面に移行します。

ビデオの生成方法には、いくつかの方法がありますが、まずはテキスト入力から始めることをオススメします。

  • TEXT:テキスト入力のみで指定
  • IMAGE:画像をアップロードして動かす
  • IMAGE+DESCRIPTION:アップした画像に補足説明を加えて動かす

2.プロンプトの入力

実際に出力したいイメージ、色合い、テイストなどの情報をテキストで入力します。基本的には英語を使いますので、苦手な方はDeePLなどの翻訳ツールを活用してみてください。

3.プレビューイメージの表示

「Free Preview」ボタンを押すと、静止画のプレビューが4枚出力されます。このプレビューまでは無料です。プレビュー画像をベースに動画が生成されるため、気に入るまで繰り返し出力していきましょう。随時、テキストに加筆修正を加えていくと、プロンプトのコツも掴めるようになってきます。

気に入ったイメージが出てきたら、「Generate」ボタンを押して生成します。基本の生成尺は4秒ですが、生成後に尺を伸ばすこともできます。また下部にオプションボタンがあり、解像度を上げたりすることも可能なため、必要に応じて設定しましょう。

4.動画

生成が完了すると動画が表示されるため、気に入ったら選択しダウンロードします。動きや形状が明らかにおかしい結果になる場合もあるので、なるべくたくさん予備カットを作ってみてください。

※この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。