こんにちは。DMM.comで2021年よりVPoEをつとめている大久保です。
簡単に自己紹介をすると、新卒でSIerに6年勤務したのち、2005年にカカクコムへ入社し、約12年の在籍期間ではエンジニアとして同社が運営するサービスのほとんどを経験。事業責任者や子会社CTOを歴任し、メディア系ベンチャーにてCTOとCFOを兼務。2019年からは合同会社DMM.comに参画し2021年よりVPoEに就任しました。
そんな立場上「どうやったら成長できますか?」「成長できる環境で働きたいです」といった話を聞いたり相談されたりすることが多いです。こうすれば必ず成長できるといったノウハウがあれば良いのですが、すべてのヒトが同じでないのと同様に、間違いなく成長できる方法は存在しません。そのため今回は、成長するための確率を上げる方法や、そのための考え方についてお伝えしていきたいと思います。
成長したい人がまず意識すべきこと
まず、成長したいと望む人が意識するべきは「前提条件」です。
成長することがゴールと考えるのであれば順番やルートなどは極論なんでも良く、最終的に成長できていれば良い。そのためたとえば、何かを身につけたり使えるようにしたりすることが目的で、その結果としての「成長」は、シンプルに言い換えれば「何かを身につける」ということになります。そのため、ここで言う「成長」のためには、ひたすらインプットとアウトプットを繰り返していくのが良いでしょう。
このように「成長」とひとくちで言っても、前提条件があるのかないのか、その前提条件そのものがゴールとなるのかなどは明確にしておかなければなりません。
「成長」を目的とするのであれば、その目的を達成させるためにはあらゆる手段を用い、成長すること以外はすべて許容する覚悟も併せ持つ必要があると考えましょう。
「自分がどんな人か」よりも「他者からの見られかた」が成長にとって大切なワケ
自分がどのような人間であるかの自覚と他者からの見えかたは、一致しないことが多いですが、合わせる必要があるわけではありません。ただ、「他者からはどう見られているのか」を知っておくことは、とても重要な要素です。
新しく社会に出た人も転職されたばかりの人も、最初は全員挑戦者です。自分で自身を優秀であると発信することはできますが、それを証明する手段はありません。過去もしくは前職などで成功したのは環境や一緒に働いてくれた仲間がいてくれたからかもしれないですし、自分自身がどうであるかより他者からどう見られているかがその先の成長につながることが多いです。
それはなぜでしょう。考えてみると、とてもシンプルな構造です。他者から優秀であると判断される、言いかたを変えると「他者からこの人は仕事ができる」と思われることはメリットしかありません。さらに言うと、より縁が遠い職種の方からそう思われるとさらに良いでしょう。
最初はそう思ってもらえる人をひとりつくることから始め、複数人へと輪を広げていくためには、他者から有益な存在であると思われなければなりません。そんな存在になるために必要なのは、相手が抱えている課題ややりたいことを実現したり、手伝ったりすること。それらを叶えた先に、あなたが取り組みたいことにも耳を貸してくれるようになるのです。いわゆるGive&Takeの関係ですね。Takeを優先される方もたまに見受けますが、自身の成長が最優先なのであればまずはGiveを優先しましょう。成長が目的なのであれば、すべてを許容するのです。