オンライン採用導入の9割が感染症対策で今年から 人柄把握や意思疎通に課題も/シード・プランニング調査

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2020/10/13 05:00

 市場調査・コンサルティングを行うシード・プランニングは、HR Tech スタートアップのZENKIGENと共同で、企業による新卒者の採用活動に関する市場動向調査を実施。企業の新卒者採用担当者556名を対象に、採用活動におけるオンライン化の実施状況について調査し、その結果を公表した。同調査の結果は、次のとおり。

オンライン採用導入企業の9割以上が感染症対策のため2020年から開始 オンライン採用率は5割超

 採用活動のオンライン化の有無について聞いたところ、全体の57.6%が「実施している」と回答。また、「実施していないが検討している」という回答は15.8%となった。オンライン採用を導入した時期について聞いたところ、全体の90.3%が「2020年」からとなった。2020年に新卒者のオンライン採用を開始した回答者に導入理由を聞いたところ、全体の94.5%が「新型コロナウイルス感染症拡大対策のため」と回答。「時間や距離にとらわれない面接の実現」が29.1%と大差で続いた。

オンライン採用導入のメリット、「感染症対策」が8割、「場所を選ばない」が全体の72.9%

 オンライン新卒者採用を導入している回答者に導入のメリットを聞いたところ、全体の82.8%が「感染症対策」と回答した。続いて「場所を選ばない」が72.9%だった。一方、新卒者オンライン採用の課題を聞いたところ、全体の70.6%が「応募者の人柄や雰囲気が伝わりづらい」と回答。「応募者とのコミュニケーションがしづらい」が57.8%となった。

オンライン採用導入企業の75%が、2021年度以降もオンライン採用を継続予定と回答

 オンライン新卒者採用を導入している回答者に、2021年以降のオンライン採用実施の有無について聞いたところ、全体の75%が「実施する予定である」と回答。新型コロナウイルス感染症拡大への緊急対応をきっかけに進んだ企業の新卒者採用活動のオンライン化は、今後も不可逆的に進むことが予想される。

調査概要
  • 調査主体:ZENKIGEN
  • 調査対象:企業の新卒採用担当者 556名
  • 調査方法:ウェブアンケート調査
  • 調査時期:2020年9月
  • 調査機関:シード・プランニング