ヤマハ、スタインバーグ社の総合音楽制作ソフトウェア「Cubase 11」の最新バージョン発売

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2020/11/18 07:00

 ヤマハミュージックジャパンは、Steinberg Media Technologies GmbH(以下、スタインバーグ社)が開発した、音楽制作用デジタル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェア「Cubase Pro 11(キューベース プロ 11)」と、その機能を厳選して搭載したミッドレンジグレード「Cubase Artist 11(キューベース アーティスト 11)」、エントリーグレード「Cubase Elements 11(キューベース エレメンツ11)」を発売した。

スタインバーグ ソフトウェア 「Cubase 11」
スタインバーグ ソフトウェア 「Cubase 11」

 Cubase 11は、作曲、アレンジ、レコーディング、波形編集、ミキシングなどをサポートする総合音楽制作ソフトウェアの最新バージョン。今回のバージョンアップでは、ワンクリックでのスライス機能などが追加されたサンプラートラックや、キーエディターへのスケール表示機能の搭載に加え、ダイナミックEQ(Cubase Proのみ)などのさまざまな機能やプラグインが追加されている。また、「Cubase Artist」にもピッチ補正機能「VariAudio3」を搭載し、すべてのグレードにおいて利便性が大幅に向上したという。

 プロフェッショナルなニーズにも応えるCubase Pro 11、音楽制作機能を厳選して搭載したミッドレンジグレードのCubase Artist 11、エントリーグレードのCubase Elements 11と、用途と価格で選べる3種類のグレードを用意している。

 同バージョンの主な機能は、次のとおり。

サンプラートラック機能の向上

 従来のサンプラートラックに加えて、スライス機能が追加され、サンプリングしたオーディオをワンクリックでスライスできるように。また、ふたつのLFOが搭載され、ピッチ、フィルター、ボリューム、パンへの適用が可能となるなど、サンプラーとしての利便性が大幅に向上。

グローバルトラック(Cubase Pro)

 キーエディター上に、次の8つのトラックが表示できるようになった。

  • テンポトラック・拍子トラック・コードトラック・ルーラートラック・アレンジャートラック
  • ビデオトラック・マーカートラック・移調トラック

スケールアシスタント

 キーエディター上で打ち込みを行う際、エディター全体で単一のスケール、もしくはコードトラックに沿ったスケールの表示が可能に。スケールアシスタント内の設定で、スケール内の音のみを選択できる状態にしたり、MIDIキーなどで、どの鍵盤を弾いてもスケールに沿った音のみが鳴る状態にすることなどが可能。また、コード構成音やスケール上にある音、スケールアウトした音で、それぞれ色分けすることができる。

ピッチベンド、MIDI CCエディット機能の向上

 ピッチベンド、CCにおいてオートメーションと同様にラインやカーブでのエディットが可能となった。ピッチベンドでは半音ごとにグリッドを表示させて、グリッドに合わせてスナップすることも可能。

Frequency2ダイナミックモード(Cubase Pro)

 Frequency2にダイナミックEQの機能を追加。それぞれにサイドチェインを適用させることも可能。

Imager(Cubase Pro、Cubase Artist)

 マルチバンドで、それぞれ指定したサウンドの定位をコントロールすることができるプラグイン。指定した帯域のボリューム、パン、ステレオ感をエディットでき、GUI内のディスプレイで帯域ごとの位相も確認することも可能。

Squasher

 さまざまな音作りが可能なマルチバンドコンプ。ドライブ、ゲートを搭載し、帯域ごとにまったく違った音作りができる。また、指定した帯域ごとに、それぞれサイドチェインを適用することが可能。

Supervision(Cubase Pro、Cubase Artist)

 レベルメーターやラウドネスメーター、スペクトラムカーブや位相スコープなど計18のモジュールをUI内に最大9種類表示できるプラグイン。UI内のモジュールの構成は、自由にレイアウトすることができる。

オーディオミックスダウン機能の向上(Cubase Pro)

 オーディオミックスダウン書出しの際に、複数の設定での同時書出しが可能に。これにより、異なるフォーマットのステムファイルの書き出しを一括で行う際の時間を短縮することができる。

6種類の新しいサンプルセット

 ボーカル系、シネマ系、リズム系など、さまざまなタイプのサンプルセットが6種類追加された。

SpectraLayers One(Cubase Pro、Cubase Artist)

 オーディオファイルをスペクトラル表示して、エディットできるソフトウェア「SpectraLayers」の機能制限版が同バージョンに搭載。容易なエディットのほかに、2MIXからボーカルだけを抜き出す機能も使用することができる。

サイドチェイン機能の強化

 ひとつのプラグインに対して複数のサイドチェインが適用できるようになった。リリース段階では、Frequency2(Cubase Proのみ)とSquasherが対応している。

スコア機能の向上(Cubase Pro)

 キーエディターを操作するような感覚でオーバーレイに音符の長さやベロシティを調節できるように。また、楽譜作成ソフトウェア「Dorico」で対応しているフォント「Bravura」と「Petaluma」に対応した。

Cubase ArtistにVariAudio3を搭載、ARA2に対応(Cubase Artist)

 これまでCubase Proにのみ搭載されていた「VariAudio3」がCubase Artistにも搭載され、ARA2にも対応。Pro/Artistでの機能の差はなく、すべての機能を使用することができる。