ランサーズ、個人が新しい働き方を実証実験する「研究員制度」 ベネッセら4社が参画し多様な働き方推進へ

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2021/04/14 05:00

 ランサーズの運営するフリーランス・コミュニティ「新しい働き方LAB」は、5月より個人が企業と新しい働き方を実証実験する「研究員制度」を開始する。研究員は参画する企業が指定、もしくは個人自らが決定した働き方に関する研究テーマに即して、数ヵ月間実践し研究し、報告書にて成果を発表する。

 すでにベネッセコーポレーション(参画サービス名:Udemy)、アドビ、日本HP、ThinkLabの4社の企業参画が決定。企業指定のテーマに参画した個人には、企業よりパソコンの貸し出しや無料の教育機会提供といった支援が受けられる。企業と個人が連携して新しい働き方を研究し、広く発信することで、自分らしく働ける社会の実現を目指していく。

 同社の調査によると、現在の働き方について「とても満足している」人は回答者の7.8%にとどまり、「まあまあ満足していない」「満足していない」人が47.7%と半数近いことがわかった。「とても満足している」働き方ではない要因として、もっとも大きいのが「解決策はわかっているが、なかなか行動に移せない」で41.9%。さらに、行動できていない理由として「金銭的な不安」「どう行動したらよいのか分からない」「失敗したときのリスクを考えてしまう」「相談できる人がいない」が上位となっている。これにより、現在の働き方に満足しない一方、実際に変えることに躊躇する人が多いことがわかる。

調査詳細
  • 調査期間:2021年3月24日~3月30日
  • 人数:2,702名
  • 調査手法:新しい働き方LAB公式SNS、ランサーズ登録者へのメールマガジンを用いたアンケート
  • 回答件数:2,356件

 そこで同社は、オンラインと全国18拠点で運営するフリーランス・コミュニティ「新しい働き方LAB」の「研究員制度」を通して、新しい働き方に挑戦したい個人のつながりをつくり相談し合える環境を構築。さらに参画企業からも支援を受けられることで新しい働き方に挑戦する障壁を低くすることで、個人を支援する。

研究員制度

 “実験”をコンセプトに、個人やチーム単位で新しい働き方を研究・発信する制度。研究員は、企業の指定もしくは個人自らで決めた働き方に関する研究テーマに即して、一定期間身をもって実際に実践し、研究。最後には成果をまとめた報告書を作成する。

 制度利用者は今まで実践できていなかったことや気になっていたことを、企業やフリーランスのコミュニティメンバーとともに一緒に乗り越えられるだけではなく、企業指定のテーマに参画した人は、パソコンの貸し出しや、教育機会の無料提供などの支援を受けることができる。また、活動期間終了後は「新しい働き方AWARD」と題する表彰式を開催する。

実験テーマ

 自分のやりたい実験を自由に企画できる「自主企画」と、企業が指定したお題に参画する形の「指定企画」がある。

企画一例
企画一例