東大発AIベンチャー、映像内の個人情報を取り除くモザイクAIのリアルタイム処理を実現

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2021/05/27 06:00

 最先端のAI・ロボティクスの技術を活用したソリューション提供を行うSMITH&MOTORSは、映像内の個人情報を取り除く「モザイクAI(マスキングAI)」において、 人やナンバープレートのモザイク処理をリアルタイムで実現。これにより、個人情報が写り込んだ写真・映像も活用しやすいデータにすることが可能となる。

 同社は映像内の個人情報に対して、自動でモザイクをかけるモザイクAI(マスキングAI)を開発・提供し、プライバシー保護の取り組みを支援している。

 これまでは映像に写り込んだ個人情報を取り除くことでプライバシー保護を支援していたが、同技術を利用した企業の一部から「処理自体には満足しているが、個人情報の保護が厳密に求められるので、リアルタイムでのモザイク処理を実装してほしい」との要望が寄せられていた。

 そこで、より多くの企業にプライバシー保護を支援するために、モザイクAIにおいて使用している独自のライブラリを高速化することで、リアルタイム処理を実現した。

 モザイクAIの特徴は、次のとおり。

高精度な処理

 最先端の技術を活用した独自のライブラリにより、情報量の多い高精度の映像に対しても高速で処理することが可能に。顔のモザイクでは91%、ドライブレコーダーでは96%の精度を出すことができる。

超高速な処理

 独自のアルゴリズムにより、高速での映像処理が可能。顔のマスキングは約30fpsまで、ナンバープレートのマスキングは約20fpsまでの映像についてリアルタイムでのマスキング処理も可能となる。

高いセキュリティ

 同社のアルゴリズムが搭載されたマスキング実行用のPC本体の提供や、自社のローカルネットワーク上での実装が可能。外部に情報が流出するリスクを抑え、個人情報を確実に保護することができる。