VRイベント「バーチャルマーケット」を始めとしたVRコンテンツの制作・開発ソリューションを提供するHIKKYは、スマートフォンやPCのウェブブラウザ上で動くVRコンテンツ開発エンジン『Vket Cloud(ブイケット クラウド)』のサービス展開を開始したことを発表した。
SNSやウェブ会議などコミュニケーションのデジタル化(DX化)が浸透してきた昨今、その次のフェイズとしてVRやARなどの仮想空間(xR)が新たなサービスの場として大きく注目を集めている。クライアントのxR開発へのニーズが高まり続けていることに加え、ユーザーに容易かつ幅広く提供可能なVRコンテンツの展開をサポートするため、同社は独自のVRコンテンツ開発エンジンである「Vket Cloud(ブイケットクラウド)」を開発した。
同エンジンを用いて制作されたバーチャル空間には、スマートフォンやパソコンから、専用アプリなどのダウンロードを行うことなく、URLリンクをクリックするだけでアクセスが可能。マルチプレイにも対応しており、ボイスチャットやテキストチャットで同空間内にいるほかのユーザーとのコミュニケーションも楽しむことができる。
VR用のヘッドマウントディスプレイや、VR環境に耐えうる高スペックPCを所有していない人も含めた、幅広い層へ手軽かつ優れたバーチャル体験を通じた出会いや感動を提供し、自社ブランドの訴求や強化をサポートする。
同エンジンの特徴は、次のとおり。
スマホやPCからURLクリックだけで容易にアクセス
Google ChromeやSafariなどのウェブブラウザ上にバーチャル空間を構築するため、専用アプリなどのインストールの必要なく、所有するスマートフォンやパソコンなどのあらゆる端末から、URLをクリックするだけでアクセス可能な手軽さを実現。バーチャル空間でありながらすべてのインターネットユーザーが潜在顧客となり、多方面へのリーチが可能となる。
マルチプレイで音声コミュニケーションが可能
Vket Cloudで制作された空間内には“3Dアバター”となって入場。ユーザーはこの3Dアバターを使って空間内を自由に動き回り、同空間内にいるほかのユーザーと音声やテキストによるコミュニケーションが可能。ウェブ会議と異なり、アバター同士の距離が近ければ音声も大きく聞こえ、距離が遠くなるほど小さくなり、遠く離れると聞こえなくなるという物理的な距離感を再現したリアルなコミュニケーションを実現する。
圧倒的性能
ブラウザ上でありながら、特にスマートフォンにおいて圧倒的な描画パフォーマンスを実現。高画質な描写と軽快な動作、そして豊かな体験で、顧客やユーザーを没入させ、VRならではのインタラクティブな商品・ブランド体験を提供する。
高カスタマイズ性
各企業の課題やニーズに応じてOEMで提供するため、自社IDの導入や、外部サービスとの連携、アナリティクスの設置などさまざまな機能の実装が可能。他社プラットフォームに依存したコンテンツではなく、自社独自のVRプラットフォーム・コンテンツの開設をサポートする。
なお、8月14日から28日まで開催中の、同社が主催する「バーチャルマーケット6」にて、一部のコンテンツをVket Cloudにて展開しているとのこと。