モバイル通信のクロスボーダー・ソリューションを世界規模で提供すテレコムスクエアは、ARナビゲーションアプリ「PinnAR(ピナー)」屋内ナビの一部機能をSoftware Development Kit(以下、SDK)として提供を開始した。
同社が開発・運営するARナビゲーションアプリ「PinnAR」に搭載されている屋内ARナビゲーション機能をSDKとして、PinnAR以外のアプリケーションへ実装が可能になる。
PinnARの屋内ARナビゲーション機能は、顧客利便性の向上や新型コロナウィルス感染症予防対策として昨年6月に「玉川髙島屋S・C」に展開を開始。施設にてすでに開発済みの施設案内アプリに屋内ARナビ機能を実装できないかという施設からの要望に応え、今回「PinnAR SDK」を提供開始することとなった。
「PinnAR」屋内ARナビゲーション機能概要
PinnARは、カメラで映した実際の風景上に、道路や通路に沿うかたちでルートを表示する「ARナビ画面」と、従来の地図アプリでよく使われるマップ上にルートが表示された「マップナビ画面」両方を切り替えて利用できる。地図が読めない人でも直感的に目的地にたどり着くことができる便利なナビゲーションアプリとなっている。そして現在は屋外でのARナビゲーション機能のみならず、独自の技術による屋内ARナビゲーション機能を「JR新宿駅」「成田国際空港」 「玉川髙島屋S・C」に展開している。
屋内ARナビゲーション機能の特徴は次のとおり。
- 屋内どこでも自分の位置を測位可能
- 店舗や設備を検索し目的地設定が可能
- 道を誤った際に自動で道の再設定が行われる
- 階をまたぐ案内をシームレスに対応
- 直感的なARナビゲーションを屋内で実現
- iPhone・Androidの両機種に対応
- ユーザーは無料で利用可能
屋内ARナビゲーションアプリ開発キット「PinnAR SDK」概要
スマホアプリによる“屋内”でのナビゲーションは、衛星からのGPS信号が遮断されるため、正確な現在地測位と目的地にたどり着くルート設定が非常に難しく、これまでなかなか実用化には至っていなかった。
同社が独自開発した屋内における現在地測位技術と独自ルーティングエンジンを駆使し商用化に至ったPinnARの屋内ARナビゲーション機能を、「PinnAR SDK」としてパッケージ化して提供することで、各施設が開発コストや時間を大きく削減して、自施設のアプリに屋内ナビ機能を実装することが可能となる。
今回の「PinnAR SDK」では次のふたつの機能が利用可能となる。
施設アプリからPinnARの屋内ナビゲーション機能が利用できる
- ARを使った屋内ナビゲーション
- 2Dマップの屋内ナビゲーション