サイバーフォートレスは、ウェブブラウザを利用して特定のURLへアクセスした際に透かし文字や画像が表示される機能を持った「ScreenWatermark(スクリーンウォーターマーク)」の最新バージョンを販売開始した。PC画面や印刷物、ビデオ会議での画面共有やウェブカメラ映像にウォーターマーク(透かし)を表示させることができる機能が追加された。
同機能は、特定のサイト(URL)にアクセスしたときだけ、インターネットブラウザのウィンドウにウォーターマークを表示する機能。表示できるウォーターマークは、これまでの「ScreenWatermark」のPC画面表示と同様「ユーザー名」、「日付」、「時間」、「IPアドレス」などのPC情報、「任意の文字列」、「画像」を表示することができる。ScreenWatermark上で設定されたURL(ウェブサイト)を参照しているときだけ、ウェブブラウザ(インターネットブラウザ)のウィンドウにのみ、ウォーターマークを表示することが可能となる。
働く環境は大きな変化を迎え、多くの企業でテレワーク化も普及し、SaaSなどのクラウドサービスや独自にウェブアプリケーション化されたツールを利用し作業を行うということも増えてきている。そして、機密情報をそのクラウドサービスまたは独自のウェブアプリケーションで扱うということも多くなっている。
これまではPC画面をスマホやカメラなどで撮影される脅威から守るため、常に画面上にウォーターマークを表示しておくことを推奨していた。ただ、それは機密性の低い業務でも画面に透かしが出ている状態となり、そこまでウォーターマークを表示しておく必要はないのに、表示されていて作業効率が落ちるといったこともあった。
特定のアプリケーションを起動したときだけ、透かしが出る機能があったが、これはSaaSなどのクラウドサービスなどを利用する場合、ウェブブラウザを指定することになる。そのため、ウェブブラウザを起動している間、ウォーターマークが表示され、結果、何の問題もないウェブページを参照しているときでも透かしが出る状態になっていた。
ScreenWatermark ではセキュリティ性を維持したまま、より可用性のあるシステムとするため、機能を拡充。機密性の低い業務をしているときは業務がしやすいようにウォーターマークを非表示にし、機密性の高い業務を行うときだけ、ウォーターマークを表示される、ということが可能となる。結果、セキュリティ性を維持したまま、より可用性のあるシステムへの進化を実現した。
特定URL限定表示のウォーターマーク機能概要
- 特定のURLを表示しているウェブブラウザウィンドウにのみウォーターマークを表示
- ウェブブラウザで複数タブを利用しているときでも特定のURLを表示しているタブにのみ表示
- URL指定は部分指定が可能(例:TOPページのURLを指定すると、その配下のページを表示してもすべてにウォーターマークを表示)
- 「サイト名」でも指定可能
- 特定URL参照時以外は完全にウォーターマークを非表示とすることが可能
- 4種類の透かし文字・画像を自由な配置で設定することが可能
- エージェントをインストールし、表示方法を設定するだけで利用可能
- Windowsで使用できるほぼすべてのブラウザに対応