コンセントは、ブランディングにおけるさまざまな課題を抱える組織に向け、優れた顧客体験を通して「共感と信頼」を継続的に獲得するブランドの構築を目指す、『伴走するブランディング支援』サービスの提供を開始した。
これまで同社で企業など組織のブランディングを支援してきたなかで見られた課題は、「ブランド力を強化したい」「組織内にビジョンが浸透しない」「各部署で個別施策が走ってしまい、ブランドイメージに一貫性がない」「ブランドマネジメントができる人材の不足」などさまざまだった。近年では時代の経過や顧客層の変化を背景に、「社会や顧客の価値観と、ブランド価値とのずれ」を契機とした、リブランディングの相談も増えているという。
今回提供を開始した「伴走するブランディング支援」は、組織のこうしたブランディングにおけるさまざまな課題を背景に開発された。価値観の多様性や変化といった社会背景や未来構想の視点を入れながら、組織独自のブランディング課題解決を目指す担当者に伴走し、その組織に合わせたブランドマネジメントを行いながら、「共感と信頼」を継続的に得るブランドの構築を支援する。
「伴走するブランディング支援」の特徴
人材、体制といった組織ごとの状況をふまえてブランディングにおける課題解決を目指すためには、ブランド資産を統合して、一貫性のあるマネジメントを行うことが不可欠となっている。さらに共感と信頼を得る強いブランド構築に向け、社員や顧客が自分ごと化できると同時に、新たな価値創出にもつながる「共創の考え」を大切にしていくことが重要になる。
同サービスでは、これらの要素を取り入れたプロセスを採用。ブランディングに必要なフェーズをすべて含んでおり、パーパスの策定から行う新規ブランド構築や、ブランドイメージの再設計、ブランド体験施策の見直しなど、組織の状況や課題に合わせたカスタマイズが可能となっている。本質的な課題がどこにあるのかを特定したうえで、定められた期間で注力すべき分野を決めるといったことにも対応できる。
同サービスで重視している3つの視点は次のとおり。
「社会、顧客、組織」の視点
企業やサービスそのものが「パーパス(社会的存在意義)」をもち、組織と顧客の持続的な価値を創造しながら、社会課題を解決していく姿勢が求められている。社会、顧客、組織の視点からブランドの強化を図る。
「共創」の視点
組織と社員、顧客の関係性のあり方が変化している。持続性のある強いブランドには、社員や顧客がパーパスに共感し、「自分ごと」化できることが必要となる。組織と社員、顧客などのステークホルダーと「共創」できる仕組みにより、共感と信頼が得られるブランドを目指す。
「リフレーミング」の視点
時代や顧客の価値観、市場動向や主要ターゲット層の変化などを背景としたリブランディングやブランド強化においては、これまでとは別の枠組みでブランドを捉え直す「リフレーミング」が有効。顧客や社会からの従来の認識を変容させ態度変容へとつながるコンセプトを策定し、新たなブランドイメージを創造する。
同サービスのプロセス
ブランドらしさの探索「ブランドパーパスを定める」
Phase 1:ブランドリサーチ
サービスデザインプロジェクト等でも活用している各種リサーチや分析手法を通し、ブランドの現状や課題点を明らかにする。
Phase 2:ブランドスタンス
ブランド価値を導き出すため、フレームワークを活用しながら、ブランド体系を整理しパーパスを策定する。
Phase 3:ブランドプロポジション
ブランドの知覚価値(経済的、機能的、心理的ベネフィット)を定義し、ブランドターゲットを見出す。
ブランドイメージ設計「ブランドアイデンティティをつくる」
Phase 4:ブランドコンセプト
Phase 3までの内容をもとにブランドコンセプトを定め、ミッション、ビジョン、バリューやタグラインなどを策定。プロトタイピングを行いながら、コンセプトをビジュアル面でどう表現するか検討を行う。
Phase 5:ブランドビジュアルアイデンティティ
コンセプトをもとに、ブランド名やロゴタイプ、シンボルマークなど、ブランドのアイデンティティを構成する各要素を具体的にデザインする。また適切に運用できるように、指針を示すブランドガイドラインを作成する。
ブランド体験設計「ブランド体験を設計・実行する」
Phase 6:ブランドコミュニケーションプランニング
Phase 5までの内容をもとにブランド体験と顧客とのコミュニケーション全体の設計を行う。
Phase 7:ブランドエンゲージメント
KGIやKPI を設定してPhase 6の各施策を実行。施策の効果を調査し、PDCAサイクルを回して改善や次の施策へとつなげ、持続性のあるブランディングを目指す。