フリーランスクリエイターの働き方満足度は8割超 自由な働き方が魅力/クリエイターワークス研究所調査

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2022/09/18 20:00

 ユウクリが運営する、クリエイティブ業界に特化した実態調査を行っている「クリエイターワークス研究所」は、現在第一線で活躍中のグラフィックデザイナー・ウェブデザイナーを中心としたクリエイター411名を対象に『仕事満足度』のアンケート調査を実施。今回はフリーランスクリエイターにフォーカスし、満足度、独立した理由、転職回数、フリーランスに必要な能力についての調査結果を発表した。

フリーランスクリエイターの働き方満足度は81.7% 正社員、派遣/パート・アルバイトを抜いてトップ

 ウェブデザイナー、グラフィックデザイナーをはじめとしたクリエイター376人に実施した仕事満足度のアンケートでは、『フリーランス・個人事業主』が81.7%ともっとも高く、働き方として満足しているクリエイターが多いことがわかる。

 今回はフリーランスクリエイターにフォーカスし、満足度の高い要因やフリーランスとして活躍するためのヒントを探った。現在第一線で活躍中のフリーランスクリエイターがどのくらいのキャリアを経て独立したか?また、具体的にフリーランスはどんな能力が必要と考えているかについて調査した。

アンケート回答者の属性

 今回回答したフリーランスクリエイターの属性は、30~40代が75.4%を占める。職種は多岐にわたるが、グラフィックデザイナー、ウェブデザイナーからの回答が多く集まった。

フリーランスクリエイターの転職回数『3回』がトップ 『自分のペースで仕事ができる』ことが魅力

 まず、フリーランスになる前の転職回数(会社員経験)について聞いた。

 会社員経験なしでフリーランスになったクリエイターも4.3%いたが、1~5社の実務経験を積んでからフリーランスとして独立しているクリエイターが83.2%ほどいるということが判明した。

 続いて、数社の会社員経験を経たあとになぜフリーランスという働き方を選んだのか?についても聞いた。

 ここまでのデータを見ていくと、まず会社員としてビジネスマナーを身につけ、失敗・成功体験で自信や実績を蓄積していった結果、新たなチャレンジとして「自分のペースで、自分のやりたい仕事」をするためにフリーランスとして独立するケースが多い様子がうかがえる。

フリーランスとして満足度の高い状態でいるためにはデザイン以外の多角的なスキルが必要

 さらに、現在活躍中のフリーランスクリエイターに、フリーランスになって良かったことについてたずねた。

 『自分のペースで仕事ができる』ことに大きなメリットとして感じているクリエイターが多いと推察される。なかには、『人間関係にストレスを感じなくなった』という声も寄せられた。

 一方、上記のような働き方ができるようになるためには、幅広い能力が必要となる。

 現在活躍中のフリーランスクリエイターに「フリーランスに必要な能力」について、特に必要と感じている能力を3つ選択してもらったところ、次の結果となった。

 『コミュニケーション能力』が圧倒的にトップだが、フリーランスの特性上、『時間管理能力』『情報収集能力』『柔軟性』など多角的な能力が必要と感じているフリーランスクリエイターが多かった。

 また、今回回答したクリエイターの職種は『グラフィックデザイナー』『ウェブデザイナー』が42.7%を占めているが、『デザイン表現力・創造力』は24.6%にとどまった。

アンケート調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:
    クリエイティブ業界で活躍中のデジタル系クリエイター:n=171
    グラフィック系クリエイター:n=225
    ※今回の調査報告の対象は、上記のうち『フリーランス/個人事業主』のクリエイター:n=138
  • 調査期間:2022年4月18日~2022年5月18日