コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を提供するオシロは、NFTと連携する機能を新たに開発。第1弾として、人気イラストレーター(絵師)とファン、およびファン同士による共創コミュニティ「絵師コレクション」がスタートした。
昨今、Web3やNFT業界への高い関心から、国内外でさまざまな企業やサービスの参入が加速している。個人クリエイターのみならず、企業やブランドがNFTを活用する新規事業も増加し、かつNFTを配布・保有しやすいサービスも増加しており、生活者と新たな接点が生み出されつつある。
その反面、NFTの活用事例の多くは事業者側による販売と購入者側による保有に留まっており、関連ツールの利用ハードルの高さからファン同士の交流および活性化が限定され、作品としてのNFTの価値やファンの熱量が最大化されていないのが現状となっている。
このような背景から、コミュニティを通じて作品の価値やファンの熱量を最大化することを目指し、世界観の表現とコミュニティの活性化を強みとする「OSIRO」と、シビラ社のNFT用コントラクトウォレット「unWallet」が連携し、特定のNFT保有者のみが参加できる会員制コミュニティの仕組みを実現した。
OSIROとNFTの連携で可能になること
同取り組みの第1弾として、人気イラストレーター(絵師)とファン、およびファン同士による共創コミュニティ「絵師コレクション」がオープン。コミュニティへの参加には、特定の場所で配布されているメンバーシップNFTを保有していることが条件となる。入会の際は、「unWallet」を通じて保有しているメンバーシップNFT認証が実行される。入会後は、コミュニティで制作したイラストのオークション報酬の使用方法への投票など、コミュニティ内の応援・貢献に応じて活動実績を表彰する実績証明NFT(ロイヤルメンバーシップNFT)が配布される。
これにより、共創コミュニティを通じた新たなファンづくりや、ファンのロイヤルティ形成を可能にする。
「絵師コレクション」にOSIROが採用
NFTを活用した新たなファンづくりを模索・創造する実証実験として始まった「絵師コレクション」は、タツノコプロの創立60周年を記念し、タツノコプロが誇る人気キャラクター「ドロンジョ」を用いた新たなファンづくり・ロイヤルティ形成を目指し、電通グループのR&D組織である「電通イノベーションイニシアティブ」、ハンディデジタル、SoudanNFT、灯白社、シビラの5社と共同で開始された。
今回、NFTを活用した共創コミュニティの実現に向けて、「絵師コレクション」のコミュニティプラットフォームにOSIROが採用された。
今回のOSIROとNFT連携の開発により、NFTをコミュニティへの参加と活動における新たな与信として採用することが可能になったため、今後は、個人クリエイターに加えて、IPにおけるNFTを活用した共創コミュニティの展開も目指していく。