ペライチは、SMBCキャピタル・パートナーズ（以下、SMBCCP）が運営するファンドであるSMBCCP投資事業有限責任組合2号（以下、SMBCCPファンド）を引受先とする5億円の資金調達を完了した。今回の資金調達により、累計調達額は13億8,900万円となった。
今回の調達資金をもとに、国内外の開発体制を一層強化するとともに、グローバルを見据えた既存事業の拡大、および新規事業の創出を進めていく。
資金調達の背景と目的について
第三者割当増資による5億円の資金調達
同社は、「誰でも・カンタンに・素早く」ホームページを制作できるSaaS「ペライチ」を運営している。
新型コロナウイルスの拡大以降、オンラインビジネスのニーズは高まり続ける一方、国内の9割以上を占める個人事業主や中小企業のDX化は、IT人材や資金の不足により遅々として進んでいないのが現状となっている。
同社はこうした個人事業主や中小企業が抱える課題を解決するため、ホームページ作成やウェブ予約、決済、メルマガ配信などのDX化に必要な各種機能を、「直観的に使えるUI／UX」と「リーズナブルな価格」で提供している。また、ホームページ制作セミナーや勉強会の開催、2023年１月にリリースした「ペライチなんでもマーケット」を通じた集客支援など、さまざまな形で国内SMBのビジネス成功を支援している。
今回の調達資金をもとに、ベトナムにあるオフショア開発組織の拡充を通じた開発スピードの向上、およびTVCMを通じた認知拡大による事業成長の加速化に取り組む。また、今後は日本国内に留まらず、海外のSMBに向けたサービス提供も予定している。
創業者3名とSMBCCPファンド間の株式譲渡（セカンダリー取引）
今回の第三者割当増資による5億円の資金調達に加えて、ペライチの創業者3名とSMBCCPファンド間による株式譲渡（セカンダリー取引）も実施。この株式譲渡とあわせて、創業者である取締役3名が退任し、新たにSMBCCPより社外取締役を迎える。
今後は新経営体制のもと＜ペライチ第二創業期＞として、さらなる事業成長を実現していく。
代表取締役CEO 安井 一浩氏のコメント
はじめに、関係者のみなさまにおかれましては、この難しいディールを完了いただきましてありがとうございます。感謝申し上げます。
今回の資金調達は「ホームページ制作ツール」からの旅立ちを意味しています。
今まで私たちはペライチという素晴らしいプロダクトを中心に事業を展開してきました。今後はペライチによるホームページ制作は引き続き軸足としつつ、事業を展開されている方々が欲しいサービスを提供することで、ユーザーにとって「起業・副業のインフラ」と成りたいと思っています。
ビジョンである"テクノロジーをすべての人が使える世界に"を実現するために邁進していきます。
