ビービット、FPTソフトウェアの日本法人と共同で生成AI活用のクイックPoC支援サービスの提供開始

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2024/05/10 14:00

 ビービットは、ベトナムのIT企業であるFPTソフトウェアの日本法人FPTジャパンホールディングス(以下、FPTジャパン」)と共同で、2024年5月から生成AI活用のクイックPoC支援サービスの提供を開始したことを発表。これにより、両社の強みを活かした生成AI活用の一貫支援が可能になり、自社業務や顧客向けサービスにおけるUX重視のAI導入を加速する。

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 AI技術の進化が目まぐるしい昨今、AIをどのように活用できるかが企業の競争力を左右する時代が迫っている。一方で、AI活用にはセキュリティや倫理問題、自然環境への負荷などさまざまなリスクが伴うことから、欧州連合(EU)を筆頭に各国・各地域で規制づくりが急がれている。域外適用による日本企業への影響も大きく、刻々と変化する技術・規制動向にグローバルの視点で目を配りながら、リスク対応と活用検討を両輪で進めていくことが求められている。

 生成AIは顧客体験を大きく変革しうる技術だが、まだ日本では社内業務での活用に留まるケースが多く、UXがシビアに評価される顧客向けサービスなどでの実践例は少ないのが現状。その背景には、大企業に多く見られる「失敗しないこと」を重視した検討・推進プロセスがある。規制対応に加え、市場における生成AIの受容性が不透明であることや、自社で保有している学習データの品質判断が容易にできないことも企業が懸念するリスクである。しかし、これまで以上のスピードで市場が変化していく中、従来の進め方のままでは気づけば競争力を失っているという状況を避けられない。

 ビービットとFPTジャパンは、これまでも個別案件にて生成AI活用の連携支援を行っていたが、そうした背景を踏まえ、今回UX重視の生成AI活用支援サービスを共同で提供することに合意した。

ビービットの「UX向上の専門性」と、FPTジャパンの「高度な技術力」

 ビービットは、2000年創業以来、徹底的なユーザ視点によるビジネス成果創出を強みに、AIをはじめとする最先端技術を駆使したUX向上をグローバルで支援してきた。自社プロダクトにおいてもいち早く独自AIモデルを導入するなど、常に時流を捉え、早期実践と方法論の更新を続けている。

 FPTジャパンは、ベトナムIT最大手FPTソフトウェアの日本法人として、グローバルで多くの企業の開発支援を行ってきた。世界的なAI研究機関Milaおよび半導体大手NVIDIAとの戦略的提携や半導体製造の新規事業会社設立など、AI・半導体分野においてもほかに先んじて積極的な投資を行っており、ソフトウェア・ハードウェア両面における高度な研究開発・システム構築力と豊富な人材を有している。

 ビービットとFPTジャパンは両社の強みを活かすことで、グローバル視点での規制対応やAI活用動向の把握、DX・顧客体験戦略の更新検討、アイデアの迅速な具現化・検証などに課題を持つ企業を強力に支援する。

共同提供サービスの概要

 今回パッケージサービスとして生成AIのクイックPoCサービスを共同提供する。これにより企業は、生成AI活用アイデアの実現性や有用性を迅速に検証し、サービスの方向性・実装を判断することが可能になる。

クイックPoCサービス

支援内容

生成AI活用アイデアをクイックに具現化・検証し、改善方向性とアクションをフィードバックする。4週間を基本パッケージとして、以下のステップで支援を行う。

  1. 生成AI活用の考えかたに関するセッション
  2. 活用アイデアのレビューとアイディエーション
  3. 簡易開発と検証
  4. 示唆とアクションの整理

各企業の関心・懸念事項に対応し、下記事項を評価する。

  • 体験としての品質を検証するユーザ受容性評価
  • 多数あるAIモデルから最適なモデルを選択するテクニカル評価
  • 電力消費量・カーボン排出量などのサステナビリティ評価
  • 個社ごとのデータ保有・利用可能状況に合わせたフィジビリティ評価
価格

360万円(税抜)~

 さらに、こうしたボトムアップアプローチに加え、ビービットとFPTジャパンは戦略策定、サービス設計、サービス実装・検証、運用改善までの一貫した支援が可能。一連のプロセスをエクスペリエンス・テクノロジー・ビジネスの3つの観点から検討・検証し続けることで、ユーザ体験とビジネス成果、双方の向上を実現する。