電通、「IN-HOUSE→SOCIAL DESIGN UNIT」発足 第1弾は“伝統工芸/こけし”

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2025/10/29 12:00

 電通は、企業のインハウスデザイナーの専門性と創造性を活用し、商品開発を通じて社会課題解決に貢献する「IN-HOUSE→SOCIAL DESIGN UNIT」を立ち上げた。同プロジェクトは電通の「Future Creative Center」が開発・推進し、企業横断的なクリエイティブ人材による商品開発を目標としている。

 プロジェクト第1弾では、富士フイルム デザインセンター(CLAY Studio)、ソニーグループ クリエイティブセンター、ソニーデザインコンサルティングの若手デザイナー6名が参加し、伝統工芸「こけし」に焦点を当てる。こけしは独自の文化的背景を持ち国内外に愛好家も多い一方、後継者不足や認知度向上、販売チャネル拡大といった課題が存在する。参加デザイナーはリサーチや分析、職人との対話を重ね、こけしに対する新しい解釈を創造することでその魅力を発信し、未来につながるアイデアをデザインしていく。

 同プロジェクトで開発されたこけしは、2026年3月に伊勢丹新宿店での販売を予定している。また、「DESIGNART TOKYO 2025」(開催期間2025年10月31日~11月9日)に合わせ、南青山のFUJIFILM CLAYスタジオで開発プロセスやプロトタイプの展示会も開催される。