1. プロジェクト「Sharp Shots」
アドビのAI「Adobe Sensei」の機能により、気になる写真や動画のブレを解消することを可能にした技術。
2.Illustrator「2D Plus」
Illustratorのアレンジツールとして、スライダを調整するなどすることで複数のオブジェクトのIllustratorで正しい重なりかたを反映したまま、遠近感などを活かした並びかたを自在に調整できる。さらに、アンカーポイントを指定するだけでハイライトや影の処理も簡単に加えられる様子が紹介された。
3.プロジェクト「Scantastic」
3つ目は、AR関連ツールの新機能としてプロジェクト「Scantastic」が紹介された。Adobe Captureを使い、カメラでスキャンした写真からDimensionなどで使える3Dモデルを作成できるというものだ。デモンストレーションでは、実物のスニーカーをスマホでスキャニングしたものと同様のスニーカーを3Dモデルとして画面上に登場させた。
4.「Project In Sync」
Adobe XDなどでデザイナーが作成したデザインを、デベロッパーのアプリとリンクさせるもの。デベロッパーが開発しているアプリにもデザインの編集が反映される。生産性の改善に貢献しそうだ。
5. 「Project Typographic Brushes」
この技術を活用すると、特定のブラシストロークを使って、フォントをなぞるような描画が自動で作成できる。設定後にキーボード入力での調整にも対応しており、作成したCreative Cloudのエレメントとしてアプリケーションをまたいで利用できるという。なお、縦書きの日本語フォントにも適用することが可能。
6. 「Project Material World」
3Dのオブジェクトに適用するマテリアルを、実際の写真から作成する技術「Project Material World」は、ウェブベースのアプリとして実行され、インターネットに接続していれば使用することが可能。マテリアルを作成する手間と時間を大幅に削減できるだろう。
7. 「Project On The Beat」
ダンスなどで動いている被写体の動きを、音楽のビートに合わせて最適化できる。そのため、複数の動画で動く子供の映像をシンクさせるような利用も可能となる。
8. 「Physics Whiz」
従来3Dオブジェクトを手動で設置するには労力がかかったが、物理エンジンを活用することで、オブジェクト同士の接触や重力を再現。容易に3Dのシーンを作成できるという。
9. 「AR Together」
単一デバイスでしか作業できなかったAR関連ツールの作業を共同で行うことを可能にした「AR Together」という技術。デモンストレーションでは、AR空間で編集を行う際、リアルタイムに共同編集者と共有される様子が紹介された。
10.「Project Comic Blast」
「Project Comic Blast」では、脚本を分析し、コマ割や吹き出しの位置などを自動で配置してくれる。なおレイアウトのパターンを変えても、必要な要素は残る。キャラクターの顔の向きや表情を、カメラで読み込んだ人の表情に応じて調整させるといったことも可能だ。
どの技術も、将来的にアプリケーションに実装されることで、クリエイターの作業を非常に便利にするだろう。少し気は早いが来年のAdobe MAXにも引き続き注目したい。