はじめまして。フードデリバリー注文の一括管理サービス「Ordee(オーディー)」を提供する株式会社MobileOrderLabでデザインをしている宮崎です。
弊社のお客さまである飲食店は、コロナ禍で大きなダメージを受けている業界のひとつです。デリバリーやテイクアウトなどを取り入れ、生存をかけてビジネスモデルを変革しようとしています。
コロナ禍によって、リモートワークへ移行した企業も多いかと思います。ですが図解しないと伝わらない複雑な話題を扱う場面やチームビルディングを行うシーンなど、リモートワークの難しさを感じている方もいるのではないでしょうか。
複数人では同時に喋りづらい。話の切れ目を待つ時間がある。カメラ越しのため目線が合わない。時にはネット回線が不調で固まっている人がいる。複雑な事柄は話しづらく、ついオフラインのホワイトボードを求めがち――。
そんなリモートワークの救世主になるであろうツールが、今回紹介する「FigJam(フィグジャム)」です。
ユニコーン企業「Figma」をおさらい
まず、FigJamを開発した「Figma(フィグマ)」について改めて説明したいと思います。
Figmaは2015年にリリースされ、現在では企業価値20億ドルのユニコーン企業。アンドリーセン・ホロウィッツ氏らからも資金を調達しています。
またUX Toolsが2020年に行った調査では、UIデザイン分野ではFigmaが1位に。同調査のユーザーフローやプロトタイピング部門、2021年に使ってみたいツールのランキングでも首位を獲得しています。いまだその勢いは衰えず、まさにビジョンに掲げる「make design accessible to everyone.(誰もがデザインにアクセスできるようにする)」を成し遂げつつあるのではないでしょうか。
コラボに特化したオンラインホワイトボード「FigJam」とは
ここからはそんなFigmaが提供する「FigJam」について説明していきます。
FigJamは2021年4月に登場した画期的なオンラインホワイトボードです。FigJamが画期的なのは、複数人でのコラボレーションに特化しているという点。そのため複雑な話題の整理だけでなく、チームビルディングにおける活用にも通じていくのではないかと思っています。
スタンプやステッカーなど、多数用意されている盛り上がる仕組み
たとえばZoomをつないでFigJam上でブレストをするシーン。オフラインのポストイットではどれが誰のものかわからなくなることがありましたが、FigJamならその心配はありません。次の図のように、ポストイットに名前が自動で入るからです。
ブレストでは、優秀なアイディアに投票することもあるでしょう。スタンプをつければ無名投票も記名投票も簡単です。ちなみにスタンプを長押しすると4段階でサイズを変更できたり、角度が変わるといったこだわりも魅力です。
ときにはスタンプだけでなく、確定したアイディアをさらに目立たせたいこともあるでしょう。その際には、あらかじめ用意されたステッカーを貼り付けることもできますし、ステッカーは自分たちで作ることも可能です。
初めてFigJamを触るとスタンプやステッカーでお祭りとなり、昔楽しきインターネットを味わうことができます。こうして楽しくワークをすることが、何よりもチームビルディングにつながっていくはずです。
もちろん、システム構成など複雑なものを図解する時にも、FigJamであればスムーズにフローチャートを作ることができます。パワーポイントなどと異なり、リアルタイムな共同編集も可能なため、議論しながら図解することも可能です。