はじめまして。株式会社D2C R クリエイティブプランナーの新井優奈です。前回の記事ではTwitter広告についてでしたが、第2回となる今回は「TikTokとクリエイティブ」がテーマ。TikTokの媒体特性に焦点を当てながら、アプリ案件の運用型広告において「今注力すべきクリエイティブ」がどのようなものかをお伝えしていきます。
TikTok広告とは
TikTokは、世界の月間アクティブユーザー数(MAU)が10億人を突破したモバイル向けショートムービープラットフォームです。
TikTokと聞くと「若年層が多い」、「流入にはつながっても、そのあとの購買につながりづらいのではないか」といったイメージがあるかもしれませんが、TikTokのユーザー層は年々変化しており、博報堂の調査データによれば、ユーザー平均年齢は34歳という結果もでています。
これまで大半を占めていた若年層はそのままに、30代以上のユーザーが増加傾向となっており、新たなファンの獲得・認知の拡大を目指す際にぜひ活用したいメディアです。
またTikTokとひとくくりにされることも多いですが、「TikTok For Business」においてはTikTokだけではなく、同じくTikTok For Business傘下のマルチコンテンツプラットフォーム「BuzzVideo」や、モバイル広告プラットフォームである「Pangle(パングル)」での配信をあわせて行うことで、より多くの人にリーチすることが可能となります。
とくにPangleはさまざまな提携アプリ内に広告配信をすることができ、日本だけで1日あたりのアクティブユーザー数は8,000万(2021年6月現在Pangle調べ)を誇るモバイル広告プラットフォームです。獲得効率を重要視する案件や、ゲーム・漫画案件ではあわせて配信することをオススメします。
広告効果をあげるために必要なクリエイティブとは
では、広告効果をあげるために必要なものはなにかというと、「さまざまな訴求軸」で「フォーマットを網羅した」クリエイティブだと考えています。
さまざまな訴求軸のクリエイティブ
クリエイティブごとにリーチ量を判断しているため、訴求軸が同じようなクリエイティブだと類似のセグメントに配信が集中し、リーチを広げることが難しくなってしまいます。「さまざまな訴求軸」のクリエイティブを用意することで、そういった懸念を払拭することができ、さらに効果の高い訴求軸をより早く見つけることができるため、効率的に成果をあげることも可能です。
たとえば、「お買い得なキャンペーン訴求」のデザインパターンをいくつか作るのではなく、キャンペーン訴求、機能性訴求、利用シチュエーション訴求というように、訴求をわけた制作を優先することが望ましいです。
フォーマットを網羅したクリエイティブ
「フォーマットの網羅」については、一般的な9:16サイズの縦型動画が最優先となります。そのうえで、BuzzVideo用の配信は16:9の横長を配信することで、画面占有率を100%確保し、CTR・CVRの向上につなげることが基本です。さらに、ほかのサイズの動画やBuzzVideo用の静止画も準備することで、より多くの配信面に広告を出すことができ、より効率的に成果を追うことが可能です。
また、摩耗が気になる場合や、効果を安定させるためには、定期的に新しいクリエイティブを追加することもとても重要です。リフレッシュの大きな要素となるでしょう。